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ラヴレター
Ｒ指定:---
ｷｰﾜｰﾄﾞ:激情一途王子攻→陽気僧侶受 コメディ
あらすじ:想い人が他人から手紙を受け取る場面を目撃した王子は‥‥
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「はぁ〜困ったよな。どうすんだよこの手紙‥‥‥」
ときどきあることなのだが、ココは先ほど廊下で待ち構えていた侍女に手紙を押し付けられた。困るのだ。むしろ自分が書いて渡したいくらいなのに‥‥‥
落ち込んで深いため息をつき、顔を上げると、そこにキーラが立っていた。
「何だ、それは？」
「‥‥‥あ、‥‥‥え？」
キーラの視線はココの手に注がれていた。
ココは慌てて背中に隠す。
「あ、いや、何でもねーよ」
あからさまな嘘の態度にキーラの眉が跳ねる。
「貴様‥‥‥」
キーラは、ココが女性から手紙を受け取っているところから全部目撃していた。
だがココがいかにも困った顔をしていてそこに嬉しさはなかったので、別に問い詰める気は起こらなかったのだ。だが今のあからさまな拒否の態度を見せられては気分も害する。
それに焦ったのはココだった。
キーラの気分が急降下していく様子を感じ取り、逃げた方がいいと判断する。
「あ、オレ、ちょっと用事思い出したから、ごめんな！」
だが一歩も行かぬうちに腕を掴まれる。
「ちょっ、‥‥キー‥‥‥」
「逃げたな」
地の底から響くような低い声だった。
「ひっ」
「私から逃げるような行動を取ったらどうなるか、以前散々その身体に教え込んでやったはずなのだがな‥‥‥」
凶暴な視線が凍りついたココを射抜く。
手から、はらりと手紙が落ちる。
そんなものには目もくれず、キーラは嫌がるココを部屋に引きずっていった‥‥‥。
END
手酷くやられそうだ‥‥（−−汗
2007/07/19
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