返信する

 二人の日々。
© あくび 
作者のサイト 
 R指定:無し
 キーワード:切な/別れ?
 あらすじ:突発的に考えました。僕と貴方が誰なのかは、これから決めていこうかな(・∀・)駄作すみません
▼一番下へ飛ぶ


僕は貴方が好きだった。
ただそれだけなんだ。


貴方が僕を愛していない事は知っていたけれど、僕は貴方の優しい愛撫に毎回少しの期待を抱いていた。
貴方は壊れ物を扱うように僕に触れた。
僕はその事実にすがりついて貴方との関係を終わらせなかった。

いつか叶う時が来るんだと信じてた。

いつか二人で幸せになるんだと、願ってた。



貴方は一度もキスをくれなかった。
泣いてねだっても、くれなかった。

「俺に言いたい事あるんでしょ」

毎日貴方はそう言った。


こんな想いを伝えろというのだろうか。
貴方に愛されたいとすがりつけば、それで貴方は満足なのだろうか。
優越感に浸るためだけに、泣いてしまう程の想いを口に出せと、そう言うのだろうか。


僕のたった一つの願いも聞いてくれなかったのに、貴方はそんな事を言う。

僕は貴方が好きだった。
誰でもない、貴方を好きになってしまったんだ。

僕が好きになった貴方はとても冷たい人だった。

情事の時、首に腕をからめる事さえ許されなかった。

一度でいいから、首に抱きついて眠りたかった。

僕が眠るまででいいから、腕枕をしてほしかった。

髪を撫でて、指先を握ってくれるだけでも僕は幸せになれたのに。







好きでもない男を抱く彼は、一体どんな気持ちで僕に触れたんだろう。



僕の大きすぎる想いのせいで、大好きな貴方を疲れさせてしまった。


ごめんね。


僕は今日、貴方への想いを捨てるつもりです。



願いは一つも叶わなかったけれど、

僕は幸せでした。






さよなら。



僕の、最後の恋。



さよなら。



人生で1番愛した人。



さよなら。



二人の日々。







2007/01/17
▲ 始めに戻る

作者のサイト
編集

 B A C K 



[掲示板ナビ]
☆無料で作成☆
[HP|ブログ|掲示板]
[簡単着せ替えHP]