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冬は好きですか？
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冬は好き
要(かなめ)は、寒いし雪は降るし、イイところなんてどこにもないって言うけど、実はあるんだよ？
いつもの帰り道、雪がふっていた。
「うゎ、雪かよっ。おい直(なお)、どうにかしろ。」
…そんな理不尽な。
「無理だよ。」
「ぁー。雪はきらいだー。」
「そぅ？僕は好きだけどな。」
そこで会話は途切れる。しかし雪は途切れることなくしんしんと積もっていた。
雪に全ての音がすいこまれ、辺りはとても静かだった。
僕はいつも手袋をせずに学校へ行く。
要から貰ったのがあるんだけど、よっぽどのことがないとつけない。
だから僕の手はいつも冷たくなってしまいそこから体温が奪われてしまう。
「寒っ。」
僕は寒さから逃れようと口の前で手をこすり合わせる。
小声でつぶやいたつもりだったが、静かなこの道では要に聞こえてしまっていたようだ。
要はいつものように僕の手を握り、そのまま要のポケットへいれてくれた。
恥ずかしいのか、寒さからなのか耳も頬も真っ赤になっている。
ほら。要がこんなことしてくれるなんてめずらしいんだよ？
いつもは意地っ張りでなんか俺様で…人前でラ
2007/01/18
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