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 馬鹿な子程可愛い。
© にょえる 
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 R指定:---
 キーワード:高校生/甘
 あらすじ:お馬鹿な子に恋した男の子のちょっとした悪戯のお話です。
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「いてっ」

高校の昼休みに屋上で幼なじみと昼飯を食べていたら、急にそいつが悲鳴をあげた。

「どしたん?」

「舌かんだー…」

舌がヒリヒリする、と顰られたその表情が妙に可愛い。

「舌見せてみ」

「ゔー」

素直にべーっと出された舌が缶詰のチェリーみたいに赤く色付いていて。
思わず。

ペロリ。

「んむっ?!」

その舌を舐めてしまった。
想像より柔らかくて熱かった。
…癖になりそー。

「今のっ今の何っ…?!」

「ん、舌痛いの治してやったんだよ。もう痛くないだろ?」

「え、あ、ホントだ!すごーいっ!さっきの一瞬でどうやったの?」

「もっかいやってやろうか?」

「うん!教えて教えて!」

「じゃあ目ぇ閉じて軽く口開けて」

舌噛んだ痛みなんてそう長く続かないし、舌舐められて動転して痛みなんか忘れた、っていうのが妥当なんだろうけど。
なんでそれに気付かないかなぁ、この鈍い幼なじみは。
ま、そのお陰でもっかいキスできるし。
徐々に徐々に俺色に染めていきゃいいか。
ほら、よく言うじゃん。


馬鹿な子程可愛いってさ。







2007/11/11
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