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 自分を重ねて
© 穴 
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 R指定:無し
 キーワード:悲恋 友達 片思い
 あらすじ:拓磨は和輝を好きで、和輝は違う人が好き。そんな和輝を慰める。
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今、俺の目の前で和輝が落ち込んでる。

落ち込んでるっつーか悩んでるっつーか、とにかくテンション低い。

何でも和輝は今片思いをしてて、でもその人は和輝をまったく相手にしてないらしい。まあいわゆるお友達止まりって奴。全然和輝の事見てくれないんだって。

俺だってそうだ。
俺も和輝の事、好きだもん。


こんなに俺は和輝の事好きなのに、和輝は俺の事なんて全く意識してないんだろ?
だからこんな相談を俺にしてさ、まじ無神経だって。

俺って解りやすいって言われるほうだけど、和輝を好きな事は誰にもバレてない。

男を好きんなって、しかも相手は和輝だし。
バレるわけにはいかないっしょ。




「もー…どーしたらいいんだよ…」


俺にしとけって、言えたらどんなにいいだろう。

俺にしとけよ。
俺がお前の事ずっと見ててやる。幸せにしてやる。ずっと一緒にいてあげる。

俺の想いはこんなに壮大なのに和輝は受け入れてくんなくて、消えてなくなっちまいそうだ。
消したくないから隠すしかなくて、口をつぐむ。

そんな不毛な恋なんかやめちまえ。
そう言いたいけど和輝が傷付くら、当たり障りのない言葉しか俺には言えねぇんだ。


「あぁ…うん、どーすればいいんだろうね」


消えてなくなってしまいたい。







2007/11/18
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