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 大好き
© 時成 
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「てめぇっ!!どの面下げて家の敷居を跨いでんだ!!」
これが僕のお兄ちゃん。僕と8歳違う18歳の高校生。
とっても僕を可愛がってくれる優しいお兄ちゃんです。
だけど、たー君にはとってもおこりんぼうさんです。

「はぁ?この面ですけどぉ??お(義)兄さまぁ」
これが、たー君。幾田龍真(いくたたつま)君。僕と同じクラスで、僕のコイビトなんだって。
コイビトっておいしいのかな?
お兄ちゃんとはとっても仲が悪いです。
いつもケンカをしています。

「てめぇにお(義)兄様呼ばわりされる覚えはねぇ!!」
「陸は俺の嫁になるだからお義兄様でいいだろ?」
「陸は俺の物だ!!てめぇの嫁にするわけねぇだろっ!!ボケ」

僕は男の子なのでオヨメさんにはなれないと思います。
って口を挟む暇もありません。
ママに龍真君のお嫁さんになるんだって言ったら、ママに笑われました。
男の子はオヨメさんにはなれないのよ?って。
でもオムコさんにはなれるそうです。ママにがんばってねって言われました。
オムコさんになるって大変なのかな?

「陸は俺の物だ。あんたは兄貴だろ?弟の色恋に口だすんじゃねぇよ。」
「はぁ?てめぇ!!陸が何時お前の物になったんだよっ!!」
「1年と215日前に俺の物にした。」

あ。昨日より1日増えてる。
毎日数えてるのかな?
お兄ちゃん、昨日も同じ事聞いたのにもう忘れちゃってるのかな?
たー君の方が頭良いなぁ。


2人がケンカをしている間は僕を構ってくれないので2人とも嫌いです。
しょうがないので、僕は自分のお部屋でお勉強をします。


「まーったく。お前の兄貴は過保護すぎだ。」
やっとケンカが終わったたー君は僕の部屋に来ました。
「カホゴってなぁに?」
たー君は僕の知らない言葉をいっぱい知ってます。
僕はたー君をソンケイしてます。
ソンケイって何だっけ?えっと・・・すごい事です。(あれ?違う?)

「過保護つーのは大事にしすぎる事だよ。」
「大事に?うん、お兄ちゃん僕にすごく優しいよ。たー君も優しいからカホゴだね?」
「うん。陸はすげー大事だ。もっと優しくしてやるからな。」
優しくしてくれるたー君は僕も大好きです。
ときどき、胸がドキドキするくらい優しいです。
これって変な病気かな?
たー君といっしょにいると、胸がきゅって痛くなる時があります。
病気で僕が死んじゃったらどうしよう。

「うん。たー君。大好き。」
でも大好きって言うと、きゅってするのがなくなってフワフワしてなんだか幸せな気分になります。
たー君が教えてくれた魔法の言葉です。

「陸、俺も好きだよ。」
「たーくん・・。」
あ。またドキドキする。

「陸・・・・・。」
たー君のお口が僕のお口にくっつくととても気持ちがいいです。
たー君に目を閉じろと言われているので、しっかりと閉じます。

「陸・・口、ちょっと開けて?」
ちょっとだけ開けたら、なんか柔らかいのが入ってきました。
ベロを出して確かめたら、なんだか気持ちよかったです。
「ってめぇぇぇぇ!!!俺の陸に何しくさっとんのじゃぁ!!」
バタンとでっかい音がしてドアが開きました。
お兄ちゃんがすごく怖い顔をしてる。
怖い・・。

「キスだけど?何か文句あるの?」
「ってめぇっ!!!」

またケンカだ。
2人がケンカしてるとうるさいので直ぐに逃げます。

「怖いなぁ。どうしてケンカするんだろう。みんな仲良くすればいいのに。」
どうやったらお兄ちゃんとたー君は仲良くなるんだろう。誰か教えて?

「お前!!俺が電話してる隙に陸に何不埒な事してんだよっ!!」
「はぁ?不埒?恋人同士がキスして何が悪いんだよ?あんたもしかしてまだキスもしたことないの?・・・もてなさそうだもんねぇ?」

お兄ちゃんの怒鳴り声が下まで響く。
今日は、いつもより怖い。


「ただいま〜。陸ちゃん。」
「ママ〜〜。」
買い物から戻ってきたママが僕をぎゅっと抱き締めてくれました。
僕はママが一番好きです。
たー君も好きだけど、たー君はえっと・・・2番目?
優しいお兄ちゃんも好きだけど・・・やっぱり2番目。
1番はママです。

「ママぁ・・お兄ちゃんとたー君ケンカするの。」
仲良くしてくれない2人に僕はちょっと泣いてしまいました。
だって2人がケンカしてると怖いんだもん。



「しょうがない子達ねぇ。」
ママは僕の頭をナデナデしてくれると、2階に行きました。

「あんた達!!いい加減にしなさいっ!!ちょっと海(お兄ちゃんの名前)あんた、高校生が小学生に何本気になってんのよ!!大人げないわよっ。」

うわぁ。静になった。
ママがいっちばん強い。

「あんた達が仲良くしないから陸が泣いちゃったでしょ。ほら謝ってきなさいっ。」

お兄ちゃんとたー君が走って階段を下りてきました。

「陸、ごめんな。泣くなよ、陸」
お兄ちゃんが僕を抱っこしてくれました。
優しいお兄ちゃんだ。大好き。

「陸、泣かないで。お(義)兄さんとちゃんと仲良くするから。な?」
「本当?ケンカしない?」

「「もちろん!!」」

お兄ちゃんとたー君は肩を組んでとっても仲良しに見えました。

だけど、後ろで2人がこっそり殴りあいしているなんて僕は知りません。
見てません。

なんか痛そうだから見ない事にしました。

仲良しになってくれて本当に良かったです。

END

こんなの書いてますが、サイトは18禁サイトです。
ご注意ください。











2007/12/16
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