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 好きよりもなお
© 夢美 
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 キーワード:溺愛/浮気?/病弱
 あらすじ:身体が弱い雪と浮気症の貴臣は付き合って随分と経つ。そんなある日の出来事…
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目が覚めると彼は僕のベッドの中にいた…

いつものように知らない香りを身に付けて

僕の肩を抱き締めていた


「んっ…雪、起きた?」


いったいいつ寝たのか分からない彼は眠たそうに目を擦っていた


「貴、匂い…」


「あっ、ごめん。風呂入るの忘れてて」


僕がたしなめると彼は悪かったと顔の前で掌を合わせた


「いいよ、もぅ。…今日は…?」


「今日は雪とずっと一緒な」


ニコッと笑って僕をギュッと抱き締めた


「雪、…雪が1番だよ」


貴臣は僕の胸に擦り寄る。


「雪の匂い…いい匂いだ」


「いつもと変わらないよ?」


「うん。でも好きなんだ…雪」


何度も自分の名前を呼ぶのは彼の癖だった。
もしかしたら、いつも違う誰かを抱くことに対しての謝罪かもしれない。

それでも彼に名前を呼ばれると嬉しかった。


「貴」


「雪…好きだよ、雪だけが愛しい…」


「貴?どうしたの?急に」


貴は僕を胸に抱き締めた。
今は彼の匂いが鼻孔を通る。


「雪」


「んっ…」


貴の唇が僕のとが重なる。これ以上の行為も何度もしたけど、キスが1番好きだった。

僕は元々身体が弱いからそんなに激しいことはいっぱい出来ないし、貴も分かっていてキスを何度もくれる。


「雪、好きだ」


「僕も貴が好き」


「雪をずっと閉じ込めていたい。誰にも渡したくない」


「僕は貴だけのものだよ」


「うん…雪、今日はこのまま寝ようか?」


「…うん」



僕等は手を繋ぎ、抱き締めあった


この温もりは永遠…












2008/04/28
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