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 香り、吐息...
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 キーワード:敬語/年の差/甘
 あらすじ:生徒と教師の関係の2人。今日も仲良く過ごしてます
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「先生、ねぇ?聞いてる?」

2人きりの保健室で僕はすぐ傍にいる流先生に抱きついた

「聞いてますよ。でもね、智くん。私も忙しいんですよ?わかってくれますね」

「嫌。僕は先生が大好きなんだもん。ずーっとくっついていたいの」

先生の香りが鼻を掠める

好き

この香り。

落ち着く


「まったく。甘えんぼさんですね」

先生はしょうがないと言う風に苦笑して僕を正面から抱き締めてくれる

暖かい温もり

「ねぇ、先生?僕ちゅーがしたいな」

「くすっ。全く今日はほんとにどうしたんですか?いつも以上に甘えんぼさんだ」

「そんな僕は嫌い?」

僕は先生を上目で見つめ頬を摺り寄せた

「いいえ。あなたを嫌いになるなんて無理ですよ」

「へへっ」

先生だって僕に甘いんだ
お互い惚れた弱みってやつで、相手の言動には弱いんだ

「さぁ、目を閉じて。いい子にはとっておきの甘いキスをしてあげましょうね」

僕はゆっくりと目を閉じて先生に身を委ねた

先生は僕の髪に手を差し込んで優しく梳いてくれた
それだけで、ぞくぞくする

先生の息遣いがすぐそこに感じる

先生の香り、吐息、全てが愛しい

「先生、好き」

その僕の言葉は先生の唇に吸い込まれた

「私も、大好きですよ」


今日もこの人と2人で....


同じ空の下


彼の全てに包まれて












2008/05/29
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