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アマノジャク
R指定:無し
キーワード:素直じゃないひと
あらすじ:一方的なセフレ関係の二人の会話
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「俺まじ、原田のこと嫌いだわ」
俺は脈絡もなく欠伸まじりに吐き出した問題発言。
原田はぴくりと眉を吊り上げ、文庫本の羅列する文字から視線を俺に向けた。
怒っているのか、傷ついているのか、多分そのどっちかだろう。
原田の文庫本に触れる指が、微かに震えているのがわかる。
「安心しろ、俺もだいっ嫌いだから」
原田は文庫本に視線を戻しながらいう。
嘘だな。
俺はにやにや笑いながら原田の不機嫌そうな横顔を見つめた。
そんなにショックだったのだろうか、原田の瞳はうっすら潤んでいた。
「……泣き虫、」
「泣いてねーよ、うっせえよ、黙れ、死ねインポ野郎」
俺がにやつきながら言えば、少しどもりながらも悪態ついてくる。
素直じゃねえの、俺はそんな原田が可愛らしく思い、跳ね毛が酷い原田の頭をぽんぽんと叩いてやった。
「この、アマノジャクめ」
「難しい日本語を使うなよ」
どうやら彼はアマノジャクの意味さえ知らなかったようで、俺は腹を抱え頭の悪い原田を爆笑した。
原田は文庫本の背表紙の方で殴ってきた。
gdgd
2008/06/23
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