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 ただ甘く君を愛してしまったんだ
© 若月ちゆき 
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 R指定:無し
 キーワード:甘く!
 あらすじ:心配ばかりするラブラブな彼ら。
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『大袈裟なんだよっ』

「だけど、心配なんだ!」


  =心配=


「心配なんだ。
ジュンは軽く考えているかもしれない。
だけど俺にとったら深刻なんだ。
わかってくれよ…」

『はいはい。わかりました』

「わかってない!
何もわかってないっ」

『だから気をつけたらいいんだろ?』

「そういう問題か?
違うだろ?
もしものことがあったらどうするんだよ」

『あー、もう!
大丈夫に決まってんだろ!?
たかがコンビニだぞ?』

「ジュン。軽いよ!
軽すぎるよ!」

『は、何がさ。
すぐそこだぞ?』

「でも、一人で行くだなんて危険だ」

『………うざい』

「え、あ、ご、ごめん」

『何が心配なんだよ?
ちゃんと帰ってくるから』

「でも……」

『信じろよ。俺の居場所は
あんたの腕のなかだから、
安心しろよな?』

「ジュン」

『じゃ、行くな』

「ジュン、あの、ごめん」

『何が?』

「その信用してないとか、
そんなんじゃなくて、
心配で、いつも、
うるさいよな。俺」

『うん。うるさいし、うざい』

「ジュン…
んな、キッパリと」

『けどさ、悪くないよ』

「…へ?」

『心配されるの嫌いじゃないから』

「え? あ、ジュン!?」

『い、行ってきます』

「言い逃げっ!?」

『……ば、何?』

「俺も行く!」

『は? 信頼してんじゃないの?』

「ジュンは信用してるけど、
こんな顔あかくした可愛い子ちゃんに
良からぬ感情を抱くかもしれない
そんな馬鹿たちを
俺は信用できないんだよ?」

『……な、ことない』

「嫌だ。ずっと俺といて」

『何を今更。
いつも一緒にいるじゃんか』

「ジュン」

『早くしろ』

「うん。ジュン大好き!」

『……馬鹿。
俺のほうがお前のこと、
好きだよ』

「馬鹿はジュンだよ。
俺のほうがジュンを好きだよ!」

『は? なわけないだろ!』

「あるんだよね〜。これが」

『もう、いい。
分からず屋!
お前は家にいろっ!』

「なんでだよ?」

『………心配だからだよ』

「ぇ?」

『だから、心配なんだって、ばっ!』

「ジュン…」

『悪いかよ』

「悪くない。すごく嬉しい」

『じゃ、家にいろよ!』

「なんで?」

『……お前、カッコイイから。
その、心配なんだよ』

「ジュン。馬鹿。
俺の居場所もジュンの腕のなかだけだよ」

『アホ』

「ひでぇ」

『……だな』

「…うん。わかったよ。
いってらっしゃい。
ただいまを言えるのは俺だけ
だよな?」

『あたり前だろ!』

「へへへっ」

『じゃ行ってくるからな?』

「ああ、いってらっしゃい。
お土産は、ただいまでいいからね」

『はいはい』


  ‐fin‐


最後まで読んで下り、ありがとうございます。
裏タイトルは「エコ」です。
俺とお前がいて、それで幸せ。とかいう、地球に優しい恋愛です(笑)







2008/11/07
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