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 僕だけに、ね
© 紅暁 
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 R指定:無し
 キーワード:中学生 甘々 溺愛
 あらすじ:溺愛している話
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今、クラスの中は近所に出来た銭湯の話で持ち切り



寄り道は校則違反なんだけど、汗をかいた部活帰りに行くのが流行りだしていた






「な、霧咲も今度いかね?」



「へ?そーだなー」



時雨は友達に誘われて行くかどうか、迷ってるみたい




「今日部活だろ?他のヤツも誘って行こうぜ」



「ぁー、」




時雨が肯定しようとしたから、僕はそっと近付き囁いてやる




「いいの?時雨。今時雨の躯って−」



「んぁ!?」





「どーかした?綾瀬も行きたいって?」



「違ッ、オレ行かねぇ!銭湯なんて…、ムリだから!」




素っ頓狂な声を出したと思えば全力で拒否


なんて可愛いンだろう





−−−


「あーもぅ、深春のせいで銭湯行きそびれたし」



帰り道、膨れた顔で不満を漏らす



「そんなに行きたかったなら行けばよかったんじゃない?」



「バカ、お前のせいだろ」



「ぇ、なんで?」




「なんでって…、その……」



もごもごと言葉を濁し、紅く顔を染める



「昨日付けた跡が見られるじゃん。お前、めっちゃ付けたし…」



そう、僕はいっつも時雨にキスマークを付ける


時雨は僕のだよって印


首筋、胸、お腹、太もも



ほぼ毎日、時雨は紅いマークを纏ってる




今だって、学生服をちょっと開けさせれば紅い印が見えるんだ


首筋に触れて紅いトコをなぞれば、小さく震え、僕を睨む



それがとても煽情的で、上目使いの威力を改めて知った





「お風呂なら僕の家においで。そっちがいいでしょ?」



「ぅ、うるせーよ」



時雨は顔を紅くして僕に寄り添ってくる







銭湯?



みんなで?




そんな、時雨の躯なんて見せないよ



僕だけの時雨、その躯は僕だけに、ね




今日も明日も明後日も、僕の家においで











2010/03/16
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