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 LOVE at first sight
© atom 
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 あらすじ:「一目惚れした。俺と付き合って」
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「ったくよぉー、こんな風に結んでっから女と間違えられんだろ?」


俺のちょんまげの様に一つに結んだ前髪を軽く叩いたこいつは友達の亮介(リョウスケ)

亮介は黒髪の短髪で野球部。
って言ってもうちの学校は馬鹿校の上に、どの部活もクソ弱い。

でも野球部は本当に野球好きが多くて、それなりに楽しいらしい。


「うるせぇっ!もう汗臭い部活熱心は流行んねーのっ!!今はカッコ可愛いがモテんだぞ!」



前の席に座る亮介になんの根拠もない持論を力説する。


「だからってねぇ。太一(タイチ)は小せぇし、可愛いだけじゃん」


「だあぁっ!!俺に小せぇって言うなって言ってんだろ!?!?」

小さいの言葉にムカっときて、立ち上がって机を叩く。


「ハイハイ。あ!ほら、彼氏が迎えに来てんぞ」

亮介の指差した方を向くと、教室のドアにもたれるように腕を組んで居る男が居た。

はあ…。
また来たよ。


「…だから彼氏じゃねぇーっつてんだろ??」

視線を亮介に戻して、ドア付近に聞こえないように小声で話す。


「でも、まだ断ってねーんだろ?」


「…だって…」

こぇーんだもん…。


「あ!オイ!!早く行けよ。俺が睨まれてんだろーが!」

必死に鞄で顔を隠す亮介。
ドアにもたれかかる男に視線を戻すと、亮介に思いっきりガンを飛ばしていた。


友達なら助けろよって言いたい所を我慢して、ドアに向かう。


「はあー…」


遠目でも分かるけど、近くに寄ると嫌でも分かる、この長身。
190近いって言ってたかな?
それに対し、165にも満たない俺。


「太一、帰んぞ」

微笑みながら見下ろしてくる。

野郎と帰るの事の何がそんなに嬉しいんだ?
しかも約束なんてした覚えは1度もない。

死んでも口には出来ないけど、絶対この男は頭がイカれてる。


「はあ。」

でも諦めるしかない。
この男が飽きるまでの辛抱だ…。












2010/05/08
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