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 始まりは突然に
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 キーワード:キーワード:眼鏡攻め×強き受け
 あらすじ:あらすじ:勉強を教えてもらうために呼んだ親友に押し倒されて…!?
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「適当に座って、散らかってて悪いけど」

今日は勉強を教えてもらうという予定で、小学校からの幼なじみの中村コウヘイを家に招いた。

それもこれも一昨日返されたテスト結果が原因だった。
俺は元々頭の出来は悪くて、中学での行いも良いものではなかった。
今だって明るい茶髪にピアス、世間一般的に俺みたいな人間が"不良"と呼ばれているのだろう。

でも中学からのエスカレーター式のこの学校。
お陰で学年トップとビリの学力の差なんて雲泥の差だ。
そう、まさに俺とコウヘイみたいに。

「ヒロ、お前あのテスト結果親に見せたんだろうな??」

俺の名前は小野寺ヒロキ。
コウヘイには小学校のときからヒロで通っている。

「…見せたよ。親父に殴られたけどな」

「当たり前だ。どうしたら398人中396番になれるんだ」

大きくため息を吐きながらコウヘイが眉間にシワをよせる。

「後ろに2人いりゃあ充分だろうが」

「はぁー…もういい。とっとと英語から始めるぞ」

そう言ってテキストを出すコウヘイの仕草をジッと見つめる。

黒縁眼鏡に黒い髪を少し盛ってて、まさに俺の理想とする"秀才"だ。

「…なんだよ。早くテキストだせって」

「お前は良いな、学年トップだもんな」

「2位だ。トップは石田」

その辺なっちまえば変わらねぇだろと内心思う。
396番からしてみればかなりの嫌味だ。
石田って言えば、見た目からしてガリ勉そうな真面目野郎だ。
コウヘイみたいに容姿はそれほど良くないし、モロ勉強一筋って感じで、俺はコウヘイのがすごいと思う。

容姿も良くて頭も良い。
どっかの少女漫画のヒーローかよ。

なんて内心ど突きながら小さくため息を吐いてシャーペンをクルクルと回す。

「お前なぁー…やる気あんのか??」

「…ありますけどやる気がおきませーん」

「そういうのをやる気がないっていうんだ。覚えとけ」

だいたい俺は別に396番でも良かったんだ。なのにコウヘイが勝手に勉強教えるっていいだす始末。

「俺の順位なんてお前に関係ないのによくやるよなー…」

「お前がそんなじゃ幼なじみとして親御さんに顔向けできねぇからな」

「は!!?そこかよ!?」

「当たり前だ。じゃなきゃお前に勉強なんて教えるか」

想定外の理由に、言葉どうり開いた口がふさがらない。

「バカな顔してるな。余計バカに見える」

「余計なお世話だっ!!」

それから3時間、みっちり英語をやらされた俺は集中力のしの字も見えないほど疲れ切っていた。

「…なぁ、休憩したい」

「バカ、まだ3時間だぞ??」

「……もう無理」

「………しょうがねぇなぁ…じゃあ休憩すっか」

その言葉に一気に俺の顔が明るくなる。

「あー!!疲れた!!こんな勉強したの生まれて始めてかもしんねぇ!!なんか飲み物もってくるわ」

「んー…ああ」

俺が大きく伸びしてる間も尚テキストに目をやっているコウヘイを横目に階段を降りていく。

グラスを2つ手に持ち、不安定ながらも足でドアを開けた。

「わりぃ、親いなくてお茶ぐらいしかなく…っ…うわっ!!!!」

足元を見ていなかったせいで床に落ちていた雑誌につまづき、バランスを大きく崩す。

そのまま前のめりに倒れ、その後の景色が移り変わるのは恐ろしいくらい早かった。

「………うわぁぁ!!!!悪い!!!!!!」

俺の顔の目の前にはコウヘイの顔があって、というか俺がコウヘイにまたがっていた。

しかもグラスは床に転がり、零した拍子にコウヘイにかかったらしくコウヘイの髪からはポタポタと水滴が落ちてきていた。

「あ…ご…ごめ…っ」

あたふたして必死で自分の袖でコウヘイの顔の水滴を拭う。

「…大丈夫だ」

だがその手はコウヘイによって払われ、だらしなく下へ落ちた。

怒った…よな…。
休憩したいって言い出したのは俺。
勉強を教えてもらうためにきてもらったのに…なにやってんだよ…なにやっても俺だめじゃねぇか…。

恥ずかしさと悔しさとコウヘイに手を払われ、怒らせたんじゃないかという不安で、目尻に涙が浮かぶ。

「……どうした。俺なら大丈夫だ」

そう言ってくれることさえなんだか悔しくて、不安で、パッと顔を上げてコウヘイの表情を伺う。

濡れた眼鏡を外したコウヘイと目が合った、次の瞬間。

「……………っ!!!!!!!なっ…なんだよ!!!!!」

「お前…誘ってんのか??」

俺の背中は床に付き、コウヘイが上にまたがって濡れた髪を掻き上げる。

「な…なにが…!!!」

動揺しているためか言葉がうまく出てこない。

「…潤目で上目遣いでこの距離だぞ??理性もクソもねぇだろうが」

「はぁ!?なに言って…っ…ん…」

意味の分からないことに対する抗議の声すら最後まで聞いてもらえず、強引に唇が押し当てられ、舌をいれられる。

「っ…ふ…ぅぁ…やめ…っ」

頭をガッチリ固定されてるためかうまく押し返せず思うようにコウヘイの舌が口内に入ってくる。

「…はぁ…っ……はぁ…」

脳内がボーッとしてきたところで唇を離され、うまく呼吸できずに息があがる。

「はは…っエロい顔」

そんな俺を見て楽しんでいるかのようにコウヘイが口角を上げて笑う。

「…ふざけん…な…っ…気持ち悪くねぇのかよ…!!」

「…なにが…??」

平然と答えるコウヘイに憤りがわいてくる。

「男同士でキスとか…っ!!気持ち悪いと思わねぇのかって聞いてんだよ!!!!」

「別に…好きな相手にキスしたいって思うの当たり前だろ??その欲求に性別なんて関係ねぇよ」

その言葉を聞いて唖然とした。

「…は??好きって…何言って…」

「まぁ驚くのはしょうがねぇかもな。お前鈍いし、俺はもう8年間も片思いしてんだけど」

その言葉にさらに愕然とした。

俺は今16で、8年前っていったら小学2年の時だ。

「嘘…だろ…??」

「冗談でこんなこというかよ…」

信じられないというように目を丸くしてコウヘイを見つめる。

「だから…今すげぇチャンスだと思ってる」

「…え??……っ…やめ…!!!!」

気づいたときには両手首を上で抑えられ、ベルトが外されていた。

コウヘイは細身に見えて以外に力が強く、片手で簡単に押さえつけられていた。

コウヘイの手が下肢へと移り、ゆるゆると上下に動いていく。

「あ…ぅ…は…ぁ…っ!!やめ…っ」

「やめろって言う割には勃ってるけど??」

言葉とは裏腹な自分の体に羞恥を感じ、固く目を瞑る。

「は…ぁっ……っ」

キツく歯を食いしばり、声を押し殺す。

感じてるなんて思われたくない。
そう思ってるのに…。

両腕の拘束が解け、コウヘイの手がワイシャツのボタンにかかる。

「ぁ…っや…はぁ…」

ワイシャツが肩まで下がり、下肢を弄びながら首筋にいくつも唇を落としていく。

首筋から、鎖骨へ、そして胸の突起を口に含み、軽く歯を立てられる。

「ぅぁ…っ!!ん…ふ…あ…」

初めての快感に思わず声がもれ、必死で口元を両手で覆う。

「声…だせよ…」

耳元で囁かれ、耳朶を軽く噛まれる。

「あ…ふ…っやめ…イ…イク…から…っ」

下肢と胸の両方を攻められ、絶頂が近いことを悟る。

「イケよ…ヒロ…」

「やっ…離…せ…っ、あっ…ぅぁ…無理…ぁ…!!!ん…っ!!!んぁ…っ…はぁ…はぁ…」

白濁を飛び散らせ、肩で荒く呼吸を繰り返す。

「なに、お前無理やりが好きなの??」

意地悪げにコウヘイが上から俺を見下ろす。
余りの羞恥に顔を背けた。

妙な違和感を蕾に感じる。

「…なっ…!!なにして…っ!!」

「ならしてやってんだから感謝しろ」

蕾に指があてがわれ、ゆっくりと中に入っていく。

「っひ…っ!!や…やめ…!!…いっ!!」

「ちょっと我慢しろ。すぐ良くなる」

強い痛みに生理的な涙が滲む。

「ん…い…た…」

「…ここ…か??」

ピンポイントで中の指が動き、1か所を集中的に攻め上げる。

「あ…!!そ…っはぁ…そこ…や…だ…っ!!んぁ…っ」

「当たりだろ??」

耳元の低い声に背筋がゾクッと震えた。

グチャグチャと卑劣な音が響き、蕾と一緒に下肢の愛撫も始まると、イった筈の下肢がまた熱を持ち始める。

コウヘイのベルトを外す音が聞こえ、コウヘイの自身があてがわれる。

「ぁ……!!!!!っ!!!や…ぁぁ!!ぅ…んあ…っ」

蕾に指とは比べ物にならないほどの痛みが走る。

「ヒロ…大丈夫か…??」

妖艶な吐息が耳にかかり、下肢が一層熱を帯びる。

体と体のぶつかる音が響いて、思考が乱れていく。

「…は…ぁ…ん…ゃ、はぁ…っ」

下肢の先端を強く押しつぶされる。

「ん…ぁぁ!!や…コウ…ヘイ…っあ…っ」

二回目の絶頂を向かえたと同時に、再奥に熱いものが放たれた。

「ふざけんなよ……お前…」

ぐったりとした俺の肩に服をかけ、後ろからコウヘイに抱き締められる。

「…今日は…悪かった…」

「…は!?」

コウヘイの思わぬ謝罪の言葉に思わず素っ頓狂な声を漏らす。

「…無理矢理襲う気はなかったんだ…今までだって何年も堪えてこれたし…ただ…」

「……ただ…なに??」

「今日のは反則だろ。あれで欲情しないやつっ…いっ!!!!」

コウヘイの言葉を最後まで聞く前にコウヘイの頭めがけて拳を振りかざす。

「だぁー!!!俺は欲情させるような行為した覚えはねぇ!!!!」

「自覚が無いのか…末期だな」

「うるせぇよ変態!!!!!」

コウヘイと少し距離をとって怒り狂った猫の如く威嚇する。

「…変態って…お前なぁ…8年間我慢してきた俺のみにもなれ。小学生のときは俺の膝で無防備に寝やがるし…中学のときなんて…」

「分かった分かった分かった!!!!!」

余りの恥ずかしさに声を荒げる。
赤くなった顔を隠すように唇をキツく噛み、俯いた。

「惚れてんだよ。まじで…お前は…お前は俺のことどう思ってんの??」

「どう…って…っ」

「好きとか…嫌いとか…あんだろ??」

そんなの…言わなくても分かるだろうが…何年一緒に居ると思ってんだよ…。

「…っ…」

俯いたままより強く唇を噛む。

「……やっぱ…嫌だったよな。悪い…もうしねぇから」

「ちがっ…!!」

寂しそうなコウヘイの声に思わず顔を上げる。

「…え??」

「……確かに…確かに今日は驚いた。急なことだらけで…でも…俺…」

ダメだ。言葉がでない。
でもまた勘違いされるのだけは嫌だ。

「でも…!!!俺…!!嫌いな奴だったら…舌噛みきってでも逃げてた…!!だから…っその…」

勢いに任せて放った言葉に、コウヘイは一瞬驚いた顔をしたがすぐに柔く微笑んだ。

「…良かった」

その声が余りにも優しくて、思わずコウヘイの胸板に体を預ける。

「…俺も…好きだ…」

恥ずかしさに蚊のなくような声になり、聞こえたかどうかは定かではなかった。

でもその言葉と同時にキツく抱き締められ、顎を上げられる。

「…好きだ…ヒロ…」

甘い甘い口付けで、俺はすでに何も考えられなくなり、そのままゆっくりと目を閉じた。








2010/07/22
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