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 寝顔とガマン
© Tama 
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 R指定:無し
 キーワード:年の差
 あらすじ:誕生日に先生に“貰わて”しまった中学生。けれど、先生の意図がまったくわからず…
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先生の誕生日に、「お前を貰ってやる」と言われた俺。

それはどういう意味なのか、俺にわからない。
先生はいったい何を思ってそう言ったんだろ…?

―――――放課後。今日は部活の日。
いつものように3階にある、3年1組の教室へと向かう。

3年は修学旅行の兼ね合いで、期末考査が前倒しで行われている。なので、今この階はガランとしている。

『きっと先生はいつもどおり席についてるんだろなぁ。』
なんて思いながら、教室のドアを開ける。


先生の指定席、教卓の真ん前を見ると……
いるにはいるんだけど…………寝てる?

机に、こちらとは逆の窓側を向いて突っ伏しているもんだから、顔が見えない。

…そろりと近づいて、顔をのぞきこむ。

すると…すやすやと寝息を立てて気持ちよさそうに眠ってる。

先生が突っ伏す机の前にしゃがみ込み、ジーッと眺める。

『…寝顔なんて、めったにおがめないもんな〜。
けど、起こさないとあとでイロイロ言われそうだし……。』

「…先生。起きて。」
肩を軽くつんつんと突いてみる…でも反応無し。
揺すってみてもまったくダメ。


――あきらめて…隣の席から椅子を引っぱってきて座る。
そして、できるだけ先生に近づいて、同じように顔を突っ伏した。
先生との距離は寝息がかかるくらい間近…。

「あ、すっげぇ近い。」ニヘラ〜と笑いながらつぶやく。

――――瞬間、パチっと先生の目が開き、起き上がる。

とっさに俺も起き上がる。
でも、『ヤバい!』…と思った時にはもう遅くって、右手をつかまえられていた。

引き寄せられ、
「…高野。お前は〜…」
「いい加減にしろよ。」
耳元でささやくようにたしなめる。

そのまま、耳元に唇を押し当てる。
「っ!!」
ビックリして、離れるどころか先生に抱き着いてしまう。

「次何かしたら、お仕置きな。」
「へ?」『何で??』
「…理性を無くすようなことするお前が悪い。次は……無理かも。」
そう言って背中に手をまわし、抱きしめた。












2011/06/16
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