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 不器用
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 キーワード:学校、先輩後輩
 あらすじ:茜の初恋相手は、乱暴な先輩の慎也。ひどい男なのに面影が消えない。
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忘れ難い最低の関係、それが慎也だ。

犯されたのが付き合い出したきっかけ。茜の都合など構わず、傲慢に呼びつけてくる。逢い引きに使っていたのは空き教室だった。
「舐めろよ」
口腔奉仕を命じられたら、茜は舌を駆使して満足させる。顔にかけられて制服が汚れても、拒む権利などなかった。
「挿れてほしいなら自分で広げろ」
「はい・・・」
茜が恥じらいながら指で掻き回す様を、慎也は嘲笑しながら観察する。
「はぁ・・・んっ、ぅ・・・あん・・・」
「エロい声」
「・・・ぁっ・・・ふぁ・・・」
弄ってもらえない空しさよりも、慎也が見てくれる悦びの方が大きくて。
「慎也、先輩っ・・・・・・」
脚を開いて乞うと、慎也は乱暴に昂ぶりを奥まで突き入れてくる。
「あぅっ・・・ぃ、っ・・・た」
痛いと叫んでも、腰を止めてくれたことはない。何度も最奥をえぐられるうち、硬さに慣れ、体が歓喜を唄い始める。
「は、ぅん・・・ふ・・・っぅ・・・」
「締めるなって」
「・・・ご、め・・・っ・・・」
内壁が収縮し、体内で膨れた慎也のものに絡みつく。嫌がっていても、体の方が素直に求めているのだ。
押し寄せる官能に身を委ね、茜が熱を弾けさせると、慎也も腰を押し込んで中に放ってくれる。

別れの日は呆気なかった。
「もっと便利なやつ探すから」
卒業したら離れ離れ。身近な相手を選ぶと言われ、茜は初めて逆らう。
「嫌だ。悪いとこあるなら直すから」
必死にすがったが、キスすら返してくれなかった。
去っていく慎也の背中を見送る茜は、涙すら出なかった。
「最低、だ」
それでも慎也が愛しくて、追いかけたいと願う浅はかな自分が。

新しい恋をしても、慎也の温度は焼き付いて残るだろう。
うまく好きだと言えなかったことは、茜の中でくすぶったままだった。







2012/02/20
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