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幻
R指定:有り
キーワード:浮気/死ネタ/
あらすじ:付き合って2ヶ月の二人 二人だけの家のはずが実の兄と愛しい人の情事を見てしまい
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ねぇ
君にとって僕は何?
面白い玩具?
便利な家政婦?
何でも言うことを聞く奴隷?
それとも…浮気相手?
ねぇ
どれ?まさかコイビトなんて言わないでしょ?
ねぇお願いだから…応えて―…?
――――――――――
ねぇ僕からが付き合って今日で2ヶ月だね
君が記念日を大事にしていること、知ってるよ?
だからちゃんとプレゼントも用意したよ?
でもさ
僕ら付き合って無かったみたいだね
だってほら
付き合ってるのなら
何故僕ら二人の部屋だって言ったのに僕の兄さんがいるの?
しかも寝室に裸で貴方と一緒に繋がっているの?
『あっ…彼方…やぁ…っ』
『はっ…強がんなよ気持ちいいだろっ?』
『ぁんっ…気持ちいぃ…はぁん…っ!!』
『はぁ…っ…直人最高…愛してるぜ…っ?』
『俺、もぉ…ぁあん…っ…イく、イくぅ…っ』
『おらっイけ…っ!!』
二人の情事を見ながら
頭のなかでこだましダブル声
(弘樹…愛してる。俺にはお前だけだ)
初めて愛してると言ってくれた二ヶ月前
昨日のことのように思い出せる
(大丈夫だって!彼方が浮気したら俺が殴ってやるよ!!)
家に帰ってこない彼方が浮気してるんじゃないかと思って不安だった僕を電話で力強く慰めてくれたたった一人の肉親の兄さん
あぁ…
全ては幻だったんだ…
ガチャ
音をたてながら寝室の扉を開けばこっちに気がついて顔を真っ青にした兄さん
目を見開いてこっちをみる僕の…愛しかった人
今はもう幻だけれど
「お幸せに」
そう言って二人の家だったところを出ていく
後ろから僕を呼ぶ声がした気がした
だけどどうせ幻だから
「もう何もイラナイ」
最後に見たのは愛しかったあの人の泣き顔
―続くかも―
2012/03/31
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