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嘘にすれば
R指定:無し
キーワード:転校生の新鮮さに惚れたと勘違いした会長×優しく一途だったが無理矢理嘘つきになる(予定の)平凡
あらすじ:転校生の新鮮さに惚れたと勘違いした会長が平凡だが心優しく一途だった恋人を振り少しずつ平凡の性格が歪んでいくお話
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「な、にそれ…っ…いきなり別れたいって…」
「本当に好きな奴が出来た。家柄や顔じゃなく本当の俺を好きになってくれる奴がな…だから」
「だから、別れるって?」
「あぁ…返事はいらねぇから」
告白された時のことがフラッシュバックした
『てめぇ俺と付き合え。あぁ、返事はいらねぇ…拒否権ねぇから』
綺麗な唇を吊り上げて言う君は何故か輝いて見えた
噂じゃセフレとかと遊びまくってるって聞いてたけど…付き合ってみたら親衛隊の人達にも真摯に俺とのことを伝えて
初デートでは皆が見てるのに手を握ってくれて
すこし赤い顔で『俺らはなんも悪い事はしてねぇ…堂々としてろ』ってさ
思い返すと愛しさが込み上げてくる
けどきっとこれらは夢だったんだね
俺なんか好きじゃ無かったんだね
そんなことよりも…君自身が好きだ、という気持ちを信じて貰えなかったことが一番辛いよ…
だけど
何より君の幸せを願うから…
「わか、った…」
「じゃあ。もう俺に近づくなよ」
彼の前で泣かなかったのはせめてもの救い
愛してると言った言葉も
君のくれた優しさも全て嘘だった
なら俺の気持ちも"ウソ"にしなくちゃね
好意の代わりに嫌悪を
愛の代わりに憎しみを
そして
幸せを願うかわりに不幸を
君に不幸がありますように((ニコッ
2012/05/09
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