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 幼なじみ2(終わり)
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露になった首筋に吸い付くと、シューヤの身体が不自然に跳ねた。

そのまま肩、胸と順番に舌を這わせていく。

シューヤの中心をやんわりと握ると、またシューヤの身体が不自然に跳ねた。

お互いに息が荒い。

シューヤの中心が先走りで潤いを帯びてくると、先走りを纏った指を奥まった場所へ無理矢理ねじ込んだ。

「ひっ…っ、う!」

シューヤの口から悲鳴のような声が漏れた。

再び唇を合わせ、無理矢理に入れた中指を抜き差しするよう上下させた。

「ひぅ…っ、誰か来たら…!」

「気にするな」

身体を押し返そうとする両手を掴んだ。
中指を差し込んだ秘部が緩んできたところで、二本目の指を挿入した。
三本、四本と次第にゆっくり穴を広げていく。

余裕がでてきたところで指を抜いた。
シューヤの口から小さく声が漏れた。

「ひっう、っう」

泣いているシューヤの額に唇をおとした。

「やだ…だめ、だめです…!」

すでに立ち上がっている自身を何度か擦ると、更に固さがました。

「シューヤ」

「勇者さま…っ、ああああ!」

名前を呼び、シューヤがこちらを伺うように目を合わせてきたところで一気に貫いた。

「っ痛い、勇者様…痛、あああ、んむ」

シューヤの悲鳴を飲み込むように、再び唇を合わせた。
肌と肌が触れ合う部分まで自身を押し込んだところで、唇をはなした。

苦しいのだろう。
シューヤの目からはひっきりなしに涙が溢れだし、息も荒い。

シューヤが息を飲み込む度に締め付けられ、その度に動きなくなる衝動をぐっと堪えた。

この行為が同意で行われていないことは重々承知だ。

「シューヤ、すまない」

シューヤ額に張り付く髪をすく。
しかし、どうせなら互いにきもちよくなりたい。
シューヤの中に自分が馴染むまで、ぴったりとくっついたまま動くことをしなかった。

「動くよ」

シューヤの息が落ち着いてきたのを見計らって、一度腰を引いた。
そして再び打ち付ける。

「あ、っ」

シューヤが漏らした声には甘さが含まれていた。
それだけで堪らなくなり、足を抱え直し、繰り返しピストンをしたのだった。

うなだれたままシューヤ自身に手を貸せば、中がまたキュッとしまる。

「カズキ…っ」

カズキ?

「シューヤ、今なんて?」

カズキ。
それは、俺がこの世界に来たときに捨てた名前。

「カズキは、やっぱり俺が憎いんだろ…!」

涙と汗でぐちゃぐちゃになった顔は、俺に対する悲しみで溢れていた。

「そんなことは、」

なぜ俺の名前を知っているのか、嗚咽をもらし始めたシューヤを抱きしめる。

「ない」

「…ほんとに?」

弱々しい声に、初めてシューヤと出会った日を思い出した。

「ああ」

あのころのシューヤは、常に伏し目がちで自信のないしゃべり方をしていた。

「あの村でシューヤと会ったときから、憎いと感じたことは無いよ」

しばらく時間を置いたあと、シューヤが俺の体を抱き寄せるように腕を回してきた。

「シューヤ?」

「…カズキ、好きだよ」

俺は、また動き始めた。




(幼なじみ)

カズキくん(勇者)とシューヤくんは、現実世界での幼なじみ。
シューヤくんのせいでこの世界に来たのだが、勇者として迎え入れられたカズキくんはどうやら記憶を一部無くしているようで自分に会っても初対面のような態度。
魔王としてこの世界に受け入れられていたが、罪滅ぼしにどうしてもカズキくんを助けたかったシューヤくんは、身分を偽り仲間に加わったのでしたー。








2013/07/21
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