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 お前のそばで
© ティガ 
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「…っもういいよ!かしてみ!」

体育の後の更衣室。
そう言うと、剛は着替えに手間取る俺の手からネクタイを奪う。

「何で高校生にもなってネクタイもロクに結べないんだよ」

……それは、中学が学ランで、私立の高そーなブレザーを既に三年も着こなしてきたキミより、ネクタイに慣れていないだけでアリマシテ……

そんなことを考えながら睨んでも、コイツは気づく様子もなく、着々と俺のネクタイを整える。

幼なじみのコイツと同じ高校に入りたくて

死ぬ気で勉強してやっと入れたのに、コイツはずっと俺の保護者ヅラで

俺が居たかったのはそんなポジションじゃないのに……。

「まぁ、おめでたいことに?お前には、この剛様がいるから?一生結べなくてもいいかもな〜」

「……死ぬか?」

笑顔でからかうコイツがまぶしくて……

ただの幼なじみという位置付けに満足できなくなって速数年


俺はお前と並べていますか……?









2013/09/06
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