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護国の杜
© under the rose 〜ヒメゴト〜
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R指定:無し
キーワード:切ない 純愛 プラトニック 戦争 軍人 軍隊 兵士 自衛隊 自衛官 桜 死別
あらすじ:鎮魂の社で出会った君と僕。引き裂かれて時が流れても、君と同じ願いをこの胸に抱いて――。
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舞い散る桜吹雪と
鎮魂の杜のざわめきの中
「この国を嵐から護る石垣の 一つの石になりたい」と呟く姿
精悍な面立ちと もののふの凛々しさを宿す 鋭い瞳
それが君との出会いだった
やがて君は営に入り 乱れ草模様の隊服に身を包み 銃を帯びて
暴力と死が吹き荒れる遥かな地へ 薬と食糧を運ぶ同朋の護衛に赴き
力なき人々の盾となって 異国の大地に散った
あれから幾星霜が過ぎた
僕の作り出した新しい苗は 秋が来るごとに 黄金色の波で大地を覆い
町々の倉を満たし 人々の命を養う
愛しい人よ 遠い地にて斃れた君よ
君が愛し護ろうとした この国を 人を
形は違えども 僕も護り 養い
新たな世代へと繋げよう
この国に幸いあれ
護国の社に眠る君に安らぎあれ
2015/12/18
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