返信する
in the snow・・・
R指定:無し
キーワード:切ない
あらすじ:千裕にフラれた浩次をほっとけなくて付き合い始めた雅<マサ>。それなりに幸せに日々は流れていた
▼一番下へ飛ぶ
雪が降る中で
僕は一人
あなたの背中を見つめた。
−−−−−−−−−−−
「雅・・・俺はやっぱり・・・。」
そこまで言って、浩次は言葉を濁した。
わかってたよ??
だって・・・元々
『俺、まだ千裕の事が好きなままなんだ・・・それでも、いいのか??』
それでも僕は良かった。
そうやって僕と浩次は付き合い出したんだから。
今の状況は予想できてたよ。
「まだ・・・好きなんでしょ??千裕君のこと。」
浩次がゆっくりと顔を上げた。
ホラ、図星だ。
そんな切ない目で僕を見ないでよ。
「千裕君が別れたのは・・・浩次が嫌いになったんじゃなくて、すれ違いの中で寂しかったからだよ。」
「わかってる・・・」
「じゃあ解ってるよね??」
浩次はゆっくりと僕を抱きしめた。
あ、町はこんなにもざわめいているんだ。
外気で冷えた体が心と裏腹に温まる。
「雅・・・ありがとう。」
「うん・・・」
−−−−−−−−−−−
やがて彼の姿は雪で掻き消されていった。
3ヶ月・・・か
何でありがとうとか言うんだよ
何で抱きしめたりなんかしたんだよ。
『俺、まだ千裕の事が好きなままなんだ・・・それでも、いいのか??』
それでも好きだったんだよ
浩次の事が、好きだったんだよ
視界がぼやけて、
一層涙は冷たく頬を濡らした。
掻き消されて見えなくなったあなたの背中
ねぇ、雪。僕の心の中の浩次も
こんな風に掻き消してくれない??
春が来るまで・・・
[END]
またまたまたまたsuiでした。
この立ち読み図書室に投稿した作品は、ここでしか公開してません。
HPのORIGINALにて、長編は公開してます、のろのろ更新☆
立ち読み図書室作品読みましたと感想もらえると嬉すぃ〜っす(*´▽`*)(ワラ)
2007/03/08
▲ 始めに戻る
作者のサイト
B A C K