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幸せになりたいな‐
[1]sima

今までの人生とか学校の事とか
独り言を中心にダラダラ長々と‐


>>30‐about‐
:W62SH
:04/19 01:53

[17]sima


『お前、将来の夢はないんか?』
おじいちゃん先生が、椅子に座りながら私の顔を覗き込んで来た。

私は鼻で笑った。
夢を語った所で、そんなもの叶う筈はない。

【期待】した所で
裏切られるのは目に見えてるのが
どうしてわからないんだろう。

夢を語る事程恥ずかしいことはないのに
みんなばかなんだろうか?


私は敢えて、
本当の夢を言った。


『幸せになりたいかな』


するとおじいちゃん先生は顔を皺くちゃにして笑って
私の頭をグシャグシャ撫でた。


『お前、ちゃんと学校来いよ』

『なんで?』

『お前が幸せになれるように
俺がいろんなコト教えてやるから。』



私は、何も言えなかった
このおじいちゃんは、
本気でそんなことを言ってるんだろうか

それとも、
私を言いくるめようとしているんだろうか


『マジ超クサい台詞やめてよねー』



でも、凄く嬉しかった。

本当は
泣きそうだったんだ。―








ある有名映画の台詞

『“人は誰しも幸せを追い求める権利を持ってる”と言ったけどなんで
“人は誰しも幸せになる権利を持ってる”とは言わなかったんだろう
本当はわかってたんじゃないのか?
“誰もが幸せになれる訳じゃない”ことを。』


だとしたら、
私は確実に【幸せになれる方の人間】じゃない。

私ごときが
幸せになんてなれる筈はない。

そんな奇跡が
自分に降り懸かる訳がない。

私はずっとそう思っていた

だけど
おじいちゃん先生と話したこの時
初めて、【幸せを追い求めても良い】気がした。
:W62SH
:04/19 21:08

[18]sima


私は、ちゃんと学校に行こうと思った。

でも、それにはまた、数日間悩んだ。
単位はもうギリギリ。
どうせ学校に行っても
友達はいない。

“異常”でありたいと望んで
それを演じてきた私に声をかけようなんて子は
もういなかった。

自分で招いた結果が
どんどん自分の首を絞めていた。


それでも、頭の中におじいちゃん先生の言葉が巡っていた。

『友達がいないなら、俺に会いに学校に来い』
ともおじいちゃん先生は言ってくれた。


私は久しぶりに制服に袖を通した。




時刻は既に授業中。
私は教室に向かい、廊下を歩いていた。

どうせ、
誰とも口はきかない。
お弁当だって一人。

楽しい事なんて何もない。

でも、おじいちゃん先生が『来い』って言ってくれた。

休み時間になったら、おじいちゃん先生の所に行こうか―


『おい』


不意に声を掛けられて、
私は立ち止まった。

振り向けば、白い白衣に、白髪頭の先生が立っている。

この人は知っていた。
学校一厄介で全生徒の嫌われ者である
生徒指導部長のN先生だった。


とんでもない人に捕まってしまった。

『お前何年何組だ?
名前は?』

逃げられる筈もなく、
私は正直にクラスと名前を言った。
N先生は持っていた紙にそれらを書き込むと
私の腕を掴み職員室まで引きずって行った。


職員室に入ると、
担任が見えた。

滅多に学校に来ない私がN先生に連れられて来て
驚いているのだろうか?



:W62SH
:04/19 21:28

[19]sima


『化粧落とせ』

化粧落としを渡されて
私は渋々化粧を落とした。

『ピアスも全部渡せ』

今まで、そんな事言われたことはなかった。
校則の緩いウチの学校では、『外せ』と言われても没収されることはない。

でも、N先生は差し出した手を引っ込めたりはしなかった。

ピアスは、私にとってお守りだった。

私を変えてくれた
精神的な支えで
依存していた。

ピアスがなければ
私は道を堂々と歩くことすら出来ない。

そう思い込んでいた。


『…嫌です』


それだけ言うのが精一杯だった
心臓が異常に脈打っていた。


『ふざけんなよバーカ』

私は耳を疑った。
今のは、誰が誰に言った?

しかし
どんなに考えても
それはN先生が私に言った言葉だった。

私はそれ以上何も言えずに、
お守りのピアスを全て外してN先生に渡した。

N先生は
それを私にまた渡して、ゴミ箱に捨てるように言った。

教師は生徒の私物を勝手に捨てられないから
私に捨てろと言った。


私は完全に頭に血が上り、
全てをゴミ箱に投げ捨てた。


N先生はそれを見届けると、
スタスタとどこかへ行ってしまった。

一言二言何か言った気もするけど
もう覚えていない。



私は悔しくて
その場で泣いた。


お守りをゴミ箱から拾うことは
最後のプライドが赦さなかった。
:W62SH
:04/19 21:43

[20]sima


N先生がいなくなったのを見届けたのか
担任が駆け寄って来た。

大泣きしながら担任に
『学校辞めるから』
と言った。


正直、自信がなくなっていた。

どんなに強がったところで、
私はやっぱり地味でつまらないただのオタクだし
人には嫌われてばかりだ。

学校に来たって良い事なんて一つもないし
また学校を楽しい場所にするセンスもユーモアも私にはない。

もう疲れた。

私はただ、
みんなの仲間に入れて欲しかっただけだ。

ただその一心で始めた自分改造に失敗して
やり過ぎてしまい
また人に嫌われてしまった。
どうして自分には
世の中を器用に渡る事すら出来ないんだろう


もう自信がない。


担任は私を落ち着かせようと
職員室の端にある来客用のソファーに私を座らせた。

副担任のおじいちゃん先生もやって来て
『どうしたんだ』と事情を聞いて来たけど
私は
『もう学校辞める』
としか言わなかった。
『Iさんを呼んで来ますか?』
担任は言った。
担任は、
私とIがまだ仲が良いのだと思っていたんだ。

もう私は
教室に行っても目もくれて貰えない程にIには嫌われていたのに。



そこに、もう一人先生がやって来た。
『どうしたんだ?』
学年主任のH先生だった。
H先生には、以前補習授業でお世話になった事がある。
その時私はH先生とは殆ど話をしていなかったけど、
先生は私を覚えていてくれたらしい。


3人の先生に囲まれながらも、私はずっと『辞める』としか口にしなかった。
:W62SH
:04/19 22:00

[21]sima


一方通行な会話に無駄に時間が流れてチャイムが鳴った。

休み時間になり、騒がしくなる校内

担任とおじいちゃん先生は、自分の授業があるからと
H先生に私を任せて席を立った。


私は、早く帰りたくて仕方なかった。
早く帰って、父と母に学校を辞める事を言おう。
こんな私でも両親は凄く厳しい。
もし反対されたら、家出でもなんでもしてやる。

当時の私は、それくらい追い詰められていた。


『なぁ、お前、何年か前に○○ビルでヤクザの立て篭もり事件があったの知ってるか?』

不意にH先生に尋ねられ、私は首を振った。

すると、H先生はポツリポツリと話始めた。


数年前、H先生は今とは違う学校で教師をしていた。

そこで、H先生の教え子である一人の女生徒が学校を自主退学した。
彼女は暴力団関係の男と一緒になる為に
学校を辞めた。
しかし、暴力団でトラブルが起きたのか
女生徒は男とあるビルに立て篭もった。
銃を持っていたらしく、警察隊が出動した大きな事件になったらしい。
そして立て篭もった二人は、その場で心中した。

H先生は、それが元自分の生徒だった事を知って
酷く悲しんだらしい。
今でも忘れられないと言っていた。
そして私にこう言った。

『お前が“そう”なるなんて思ってないけど、
俺は一度自分の元に来た生徒には絶対に幸せになって欲しいんだよ
だから出来るだけ面倒みてやりたいんだ。
もう二度とあんな不幸な生徒は出したくない。』



私は黙って先生の話を聞いていた。
そして、私からも話をすることにした。

おじいちゃん先生が言ってくれたあの言葉だ。

出来ることなら、幸せになりたい事
おじいちゃん先生に言って貰った言葉、
『クサい』だなんて言ったけど
本当は凄く嬉しくて
泣きそうだった事を話した。


するとH先生は、男のくせにボロボロ泣き出した。

本当は、自分の生徒の話をしていた時から
ずっと我慢していたのかも知れない。

私はそんなH先生を見て、止まっていた涙が
また溢れ出した。
:W62SH
:04/19 22:25

[22]sima


その日は、酷く目が腫れてしまったので
授業には一切出ないで帰る事にした。


家に帰っても、両親はいなかった。

夕方になって、母が仕事から帰って来たとき
私は事情を全て話した。

母は、私の判断に任せると言った。


実は私の母は、熱心なキリスト教信者だった。

私も小さい頃は母に連れられてボランティアだのミサだのに連れて行かれたが、
小学校6年生の頃、私はキリスト教の教えに疑問を持ち始め
真理の道から離れてしまっていた。

それ以来、母のご機嫌取り程度にしか教会には行っていない。

真理の道から離れた時は、母と私の仲は最悪な状態になったが
私が中学で病気をして死にかけてから
中学でのイジメ等を経て
全面的に私の味方になってくれる様になっていた。


私はそんな母になんだか申し訳なくなって
その日一緒に教会に行くことにした。

教会も、こんな状況で行くとリフレッシュになる様だった。

耳だけでなく口にもピアスの開いていた私を
信者の人達は最初驚いた顔で見ていたが、
すぐに受け入れてくれた。

勿論、そんなモノはきっと表面的なだけで
内心みんな私を
【悪魔に惑わされた可哀相な子羊】とでも見ていたんだろう。


家に帰ると父がいた。
父は既に事情を知っていた。
担任が電話をしたからだ。


長い話し合いの後、
私は後1週間だけ学校に行くことになった。


『どうしても譲れないものがあるなら最後にそれを突き通して来い。』


それが父の言葉だった。

今思えば、これは父の作戦だ。

1週間無理矢理にでも学校に行かせれば頭も冷えるだろう。

私はその作戦に
まんまと乗せられた。
:W62SH
:04/19 22:45

[23]sima
次の日、私は学校に行った。

スッピンで遅刻もせずに。
ただ、ピアスは外さなかった。

担任は教室に来るなり私を見て
驚いた様子もなく私をそのまま職員室に連れて行った。

どうせ、父と何か打ち合わせをしていたんだろう。

職員室に行くと、
おじいちゃん先生とH先生が待ち構えていた。

そして私はお昼まで担任、おじいちゃん先生、H先生に代わる代わる世間話を聞かされる嵌めになった。

そしてお昼のチャイムがなると、
私は家に帰った。

私の職員室登校は1週間続いた。


その1週間のうちに【特別清掃】という行事が入った。

学年ごとに校外に出て、街のゴミ拾いをするのだ。

私は担任に連れられてそれに参加した。

みんなが友達同士でワイワイ遊びながらゴミ拾いをする中、
私は一人暇潰しに必死だった。

石垣にあいた穴にひたすら木の実を詰め込んだり
葉っぱを毟ったり
やることもなくボーッとしていた。

そこに1匹のトンボが飛んで来た。

なんとなくそれを捕まえようとしたら
あっさりトンボは捕まった。

さて、捕まえたは良いが
どうしよう?
せっかく捕まえたんだし
逃がすのは勿体ない気がする。

するとそこに、
生徒の拾ったゴミを集めるH先生の姿が見えた。

私はH先生に走り寄り
『コレあげる』
トンボを渡した。

H先生は戸惑いながらもそれを受け取ってくれた。
しかしすぐに他の生徒がH先生の元にやって来て
私はそこから逃げるように走って行った。

『おい、これどうすれば良いんだ?』

後ろからH先生の声が聞こえる。

『捨てていいよ』

私はそう言って
また暇潰しを探しに行った。
:W62SH
:04/19 23:11

[24]sima



職員室登校の1週間が終わった。

私は夜、父に呼び出された。

『学校どうするんだ?』

『……行くよ』

父は満足そうに笑った。
どうせ、そう言わなきゃ怒るくせに。

『お父さん明日学校行って来るからな。』

担任達から呼び出されたらしい。
随分楽しそうなのが気に触ったが、
深くは言わない事にした。











私はそれから段々と落ち着いて行った。

相変わらず学校は行ったり行かなかったりだったし、
友達もいないままだった。

単位はやっぱりギリギリで、親はその事で何度も呼び出され
最高7者面談まで受けた。

学校を辞めたいと騒ぐこともなくなった。
辞めるだの、辞めないだの、どうでも良くなっていたのだ。

辞めろと言われたら
素直に辞めるけど。


私の学校生活で1番の無気力時期だっただろう。


そんな私に、
父は【餌】を持ってきた。

それは、ある専門学校のパンフレットだった。

私には、人にはあまり言わない夢があった。

夢と呼んでいいのかわからないが
とにかく憧れの職業があった。

私はそれをある日ポロッと父に言ってしまった。
それを聞き逃さなかった父は、独自にその職業について調べて
学校の内申書が関係なく、どんな不真面目な生徒でもやる気と才能と 金 さえあれば行ける専門学校を見つけ出してきた。

そして、
『高校を卒業出来たらその学校に行かせてやる』
と言って来た。

私はそれを受けた。

『万が一にも高校卒業出来たら行くことにするよ』

と心の中でつぶやいて。
:W62SH
:04/19 23:27

[25]sima


いつもギリギリの単位で、私は2年生になり、3年生になっていた。


私を学校に向かわせるのは、もはや
1年生の時におじいちゃん先生とH先生に言われた言葉だけだった。

担任を含め、学校に来いと言ってくれる人が3人はいる。

それだけを支えにしていたが
もう限界だった。

3年間替わらないクラスメート
煩い教室

笑い声がどうしようもなく私を苛立たせた。

友達同士仲良く笑い合っている奴らを見ると
いたたまれなくて
自分が惨めだった。

羨ましかった。

でもどうしようもない。

毎日毎日、
『今日こそ死のう』
と心に決めては
恐ろしくて、見苦しく生きた。

早く終わってくれ

そう願う毎日に
すっかり気が滅入ってしまって
眠れなくなり
眠っても、悪夢ばかりをみた。

何度か、あまりに元気のない私を心配してくれた母が本当に学校を辞めることを進めてくれたが
私はもう、自らアクションを起こす気力もなかった。

一方父は着々と専門学校の準備を進めて
8月に私はセミナーに参加すると同時に
入学試験を受けた。

あっさりと私は合格し
進路が決まった。

後はただ、卒業の日を待つばかりとなった。



3年の夏が終わり、
秋が終わり、
いよいよ冬になり、
卒業まで秒読み段階に入った。


相変わらず、
私は一人だった。

TVのCMで卒業ネタが増え始め
【正に青春】という卒業式風景が画面に流れる。

共通してるのは
『今まで楽しかったよ』
『みんなのこと忘れないよ』
というメッセージ。


私は心の中で唾を吐いた。
:W62SH
:04/19 23:47

[26]sima


自由登校になると、私の気持ちは随分楽になった。

【学校に行かなくて済む】
それだけで心が晴れた。

そして、眠れる様になった。


自由登校にも登校日がある。
それは、お別れ会だったり、
テーブルマナーの研修だったり。

私はそれらを全て休んだ。

そういえば、私は文化祭には1度も出た事はない。
まぁ、どうでもいい事だけど。

卒業式も、出来れば行きたくなかった。

でもそれを言ったら、父に酷く怒られた。

だから、
予行練習にだけは参加する事にした。

でも途中でその空気に耐えられなくなって
保健室でサボった。




いよいよ卒業式の日。

私は最高に機嫌が悪かった。
浮かれた雰囲気に吐き気がする。

泣いてる奴を見ると
くだらなくて笑う気にもならない。


本当は、
羨ましかった。


式が終わった。

曲に合わせて退場すると、私は教室に急ぎ荷物を全て纏めた。


しかし、最後の最後
HRになっても担任が来ない。


苛立ちがピークに達して、担任の代わりにクラスをみていた教師に
『いつ終わるの?』
と怒りをぶつけた。


漸く、花束やら卒業証書を手にした担任が現れた。

ちなみに担任は3年間変わらない。


担任が一人一人に卒業証書を手渡す。

私は出席番号が遅い為、
耳にイヤホンを付け
大音量で音楽を聴きながらそれを待った。


漸く私の順番。

さっさと教台に上る。

しかし担任は、私にはすぐに証書を渡してはくれなかった。


なんなんだ?


不審に思って担任を見ると、
担任は笑って私を見ていた。
:W62SH
:04/20 00:05

[27]sima


『貴女には特別にプレゼントがあります。』


クラスがざわついた。
私にも意味がわからない。

まず、卒業証書を貰った。
それから、黄色い花で彩られた大きな花束。

担任が花束を1つしか持っていなかったので
少し不思議に思っていたが、
それは私への花束だった。

見れば、メッセージカードには
おじいちゃん先生の名前があった。

その次に、
小さな箱を渡された。
プラスチックで出来たそれを開けて
私は目を疑った。

そこには
小さなトンボの死骸が入っていたから。

そこに付いていたカードには、H先生からのメッセージがあった。


その時、
私は全てを理解して
わんわん泣いた。


担任が
『卒業おめでとう』と
頭を撫でてくれた。


ア然とするクラスメートの中、
私と担任だけが全てを知っていた。







―――――――――――




家に帰って、父にトンボを見せると
父はにんまりと笑った。


2年前、担任、おじいちゃん先生、H先生に呼び出された父は
私には内緒と、H先生にある話をされたそうだ。


職員室登校をしていた時にあった特別清掃(ゴミ拾い)
その時私はトンボを捕まえてH先生にそれをあげた。

私はトンボを
『捨てていいよ』と言ったけど、
H先生はどうしても捨てられなかったそうだ。

あの時、初めて私の笑顔を見たらしく
凄く嬉しかったんだって。

トンボはすぐに死んでしまったけど
それでも捨てられなかったH先生は
その死骸を大事に保管した。


『あいつの卒業式に渡してやろうと思うんですよね。』


H先生はその言葉通り、トンボをくれた。

私はそれが最高に嬉しかった。
先生は私を覚えていてくれた。
ずっと、誰かに覚えていて欲しいと願っていた私の願いが
卒業式の日、
HR終了10分前に叶った。

私はここにいて良かったんだ

私の3年間は無駄じゃなかったんだ



私はとても
幸せな3年間を過ごしたことを
卒業式の日に初めて知った。

その時から、
私のピアスはお守りじゃなくなった。

お守りは、トンボの死骸になった。

気味が悪いと言われるかも知れないけど
私は一生これを捨てたりはしないと思う。

担任の先生と、おじいちゃん先生と、H先生に見送られて
私はこの春
憧れの職業から
胸を張って夢と言える目標に向かって
一人暮らしを始めた。
:W62SH
:04/20 00:28

[28]sima
今度こそ本当に一人ぼっちだけど
寂しくはない。
虚しくもない。

怖いものもない。

私は本当に
沢山の人に愛されて
守られていたので。


これからは、自分の【夢】をしっかり追って
必ず【幸せ】になろうと思う。


私に沢山のことを教えてくれた3人の先生方
本当にお世話になりました。


私は学校が大好きです。






―――――――――――


最後に、
私の姉を一瞬で泣かせたH先生のプレゼントに付いていたメッセージを
ここに載せて行こうと思います。









【卒業おめでとう
 これは、1年生の特別清掃の時に
 君が僕にくれたトンボです

 心を開いてくれて
 ありがとう
         H】
:W62SH
:04/20 00:36

[29]sima
【今日は普通に日記を。】


今日はスキンケアのテストでした
出来は…悪くはなかった様子。

ヘアメイクさんというのは技術は勿論コミュニケーション能力を強く求められる様です

先生いわく
『メイクは肌が触れる仕事です。
肌は人の感情をダイレクトに表す事が出来て
頬が強張っていれば緊張しているし
ニキビの出来た位置ひとつでストレスを感じているかどうかもわかってしまいます。
同時に、指先の動きでメイクさんの感情もモデルさんには伝わってしまいます。
メイクさんは常におおらかな感情を持ち
撮影前で緊張しているモデルさんの気持ちを解してあげなければいけません。』

成る程、仏頂面な顔にどんなにメイクを施しても
モデルさんが心から笑える様な環境を作ってあげなければ綺麗には見えませんものね。

実に奥が深い。


テストでは
技術は勿論、
モデルさんの扱い方や
トーク内容も評価されました。

私が苦戦したのは顔のほてりを取ること。
メイク前に顔の熱を取るのは基本中の基本らしく
今回のテストではウォーターパックを施しました。

霧吹きで湿らせたコットンに化粧水を含ませたのを更に薄く裂いて
顔全体にミイラの様に貼っていく。

それから両手の指4本で顔をタッピングしていくと
ほてりが鎮まっていきます。

そしてまた水と化粧水を含ませたコットンで顔をパッティング…

これが案外大変。

ほっぺたの熱は取れるけど額は熱が下がりにくいんです。

なんとか下げて今度は下地クリームを顔に薄く伸ばし
余ったクリームを手の平に擦り付けて温めてから
リフトアップマッサージと
リンパマッサージ。

マッサージは案外褒められるのですが
私は手の平の温度が高いらしく
やってくうちにせっかく冷やしたモデルさんの顔をどんどん温めてしまうみたいなんですよね…

これには困ります

練習あるのみなんですが。


明日はコミュニケーションとカラーの授業がある日です

荷物少ないから嬉しいなぁ
:W62SH
:04/20 22:00

[30]sima
‐about‐

19歳:専門生


小・中・高の学校嫌い話
>>5〜28まで
卒業式の日に恩師に救われ今では前向きに人生を楽しんでます(笑)


【ちょっと変わった?人生】
・0歳(母親がクリスチャン…)
・3歳(隔離されて育った兄弟の遊び)
・4歳(中学生のお兄さん)
・10歳(オタクと呼ばれて)
・12歳(コレっておかしいんじゃない?
    &ピアス開けました)
・13歳(入院)
・14歳(イジメ)
・15歳(増えるピアス
    お父さんの会社が…)
・16歳(高校辞めてやる)
・17歳(いろいろ諦めました
    お父さんの会社)
・18歳(卒業します)
・19歳(現在
    メイクの専門学校在学中)


それぞれのエピソードについてちょこちょこ書いて行こうかなと思います。
:W62SH
:04/21 19:38

[31]sima
昨日は従姉妹が泊まりに来ました。

2コ上の従姉妹とは凄く仲良しです

夜中に2人でニコ動にうpされていたアニメを見る… 爆 笑

昔のアニメは何故こんなにアゴが長いのか…

コメントも終始『アゴwww』段幕(笑)
恋愛モノだったのですが展開が突拍子もなさ過ぎてツッコミ所満載

投稿者コメントを見てみれば放送が1989年と…

 生 ま れ て な い か ら

まぁココの住民が大体は生まれてないのでしょうが。

なんにせよ中々の神アニメでした。
:W62SH
:04/24 02:00

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