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今を楽しむ方法
[1]リアミン
小説書いてみるWWW
自分の今までにあったこと全部打ち明けたいと思います。
んまぁよろしくでーす★
:840SC
:10/29 19:03

[2]リアミン
あれは今から5年前。
私は小学生2年生だった。
『父さん、私サッカー部入りたいんだ』

私は杏里。
クラスでは静かで人見知りなタイプで友達なんて数えるくらいしかいなぃ。

『ダメに決まってるだろ』

小さい頃から厳しい父さんがサッカーをやっている時だけすごく笑っていた。


静かで人見知りな私はサッカーを通して変わればいいなと思っていた。

『お願いっっサッカーやらしてください…』

元々運動神経も良くないし、勉強なんて最悪だった。

『なんでダメなの?』
『お前は上手くなるはづがない』
『………それでも!やりたいの。』


どうしてこんなにも親が反対するのかは、中学生になってからわかることとなる。


『お願いします!』
私は泣きながら親に土下座をした。


『………はぁ。』

父さんが大きなため息をついた。

許しを得たのだ。


あの時の嬉しさはことばで言い表せないほどだった。



『杏里、練習来週からだから、確か竹野?くんって子も同じ日からだって』



友達なんていなかったからいちいち名前なんか覚えてないし唯一サッカー部に仲が良かった祐希がいるってことだけわかっていた。

あ、いい忘れてたけど父さんは私はが入部したFC虹ヶ丘のコーチで、優勝とかしてるわけで…。


たとえ父さんでもコーチって呼ばないといけない。


●練習初日●
『2ー1の福沢杏里です。好きな色は青です。』



元気のないあいさつをしたあと私は初日からいやな思いをした。




『あいつ福沢コーチの娘だって』



『次なにやんだっけ…?福沢コーチの娘の見てればわかるか』


『おぃ。福沢コーチの娘!』




゛杏里゛ではなく、゛福沢コーチの娘゛という新しい名前がついたようだった。


『杏里、お前は右サイドバックだ』


体格のよかった私はDFになった。

『杏里…。杏里!』
祐希だった。
『……ん?』
『頑張れよ。』といってまた遊びに行ってしまった。


期待感よりも不安な気持ちが高まってきた。



これからどうなるのだろうか…

:840SC
:10/29 19:36

[3]リアミン
練習が少ない低学年は今日も練習がない。


このクラスには祐希のほかに若菜という(男)問題児のサッカーがいる。



担任の先生も手を焼いている。

ひそかに私達三人は仲良くなっていた。



『杏里〜何点…って杏里も0点かよっ』
『うわ俺ら三人0点だ!』




『うわ〜3バカトリオ〜』


『うるせーぞごら』



そんなあるとき私は友達に牛乳をかけた。

わざとかはわからないが、面白かった。

『杏里!ゴツンッ』
先生に叩かれた。
〜へへっ〜
なんだろうこの気持ち…



若菜みたいなのも悪くない。
むしろ楽しいじゃないか。


次の日から私は人をいじめる問題児となっていった。



『おぃ!テメーこれ食えよ』
といってクラスメートに葉っぱを食べさせた。


面白くて仕方がなかった。



三年生に上がり、それはもっとエスカレートしてサッカーの練習にいかなくなった。


今ではサッカーをまじめにやらなかった自分に反省と後悔をしている。


『杏里、お前サッカーやめなさい』



なんとなくやめるのはイヤだったから断った。


『じゃあ女子の選抜チームに入りなさい』

いやいや入った選抜チーム。毎日サボってたけどね。

もちろん友達できるはづなく、幼なじみでサッカーやっていて一つ年上のまりなちゃんだけが友達だった。


つまんないし。
サッカーなんて……
人いじめるほうがよっぽど楽しいじゃないか。


そう思っていた。
『おい沖爽(担任)うるせーぞごら』


毎日がパラダイスだった。

そんな中で沖爽は私に優しく接してくれた。


『おきざわ〜4年もお前が担任かよつっまんねーの』

『いや…わかんなぃ』



この時沖爽は多分このクラスに恐怖感を抱いていたのだろう(若菜と同じクラス)



五年のとき新しい教室の教壇には知らない奴が立っていた。
:840SC
:10/29 19:59

[4]リアミン
『小笠原和美です。よろしく。今年で定年退職します!』


若菜と顔を見合わせ、鼻で少し笑ったあとにすぐにいつもどうり学級をあらした。

知ったこっちゃないよ定年退職なんて。


私の将来の夢はサッカー選手。

適当に考えたんだけと。

『おぃ林〜』
『なに見てんだよ』

そんなとき私は学年で一番小さい林をサッカーで鍛えた足で思い切り蹴った。
林は宙を舞い思い切りぶっ飛んでいった。

『うははははっ』
『爆笑なんですけどW』
そんなときあいつが来た。


『なにやってんだ!!』と小笠原が言った。
なに正義感ぶってんだよとか思いながら私は『すまん』と言った。

『謝ればいいってもんじゃないだろ!!』

は?意味がわからない。
『だったらなんて言えばいいんだよ!クソゴラァ』
と言ってカバンを持って教室を出ていき、学校を出た。


外は大雨だった。

ザーザーと雨が降るなか、私は傘もささずに学校のまえに立っていた。


その時。

『杏里…』
『杏里!』
私がいつもいじめている林とるかが傘をさして心配そうに声をかけてきた。


『…ん?』
『学校戻ろうよ…』
『俺…もう怒ってなぃ』


こいつらはバカだ。と思った。なにしに自分がいじめられている人にこんなに心配しているのだろうか。


ひねくれているかも知れないけど、腹立つ。

キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムがなり二人は『待ってる』と言って学校の中に入っていった。



そしてグランドで一人サッカーをしていると小笠原が怖い顔で傘をさしながらこっちへ歩いてきたのだ…
:840SC
:10/29 21:53

[5]無名さん
記憶に残っているのは、いつも優しい顔の小笠原がとても怖い顔をしていたこと。


『杏里ちゃん』と声をかけてきて私は『んだよ』と返事をしたことをはっきりと覚えている。


『るかちゃん!杏里ちゃんに暴力振るわれて体にアザあって親から学校に苦情きてるんですよっ』

その時私は思った。
じゃあなんてルカはウチに学校戻ろうよ。と言ったのだろうか。
わからない。
とにかく、頭が痛くなり『だったらなんだよ』と言って家に帰った。


最近疑問に思うことばかりで頭を使う。


すべてが中途半端で力だけは自信があった。


………どうして。
どうして男に生まれなかったのだろうと今でも思う。

女というものは、すぐ泣くし友達グループができていていちいちうるさい。
そして先生は女をひいきする。

…私は対象外だけど。

恋なんて幼稚園のころに李人くんをスキになった時以来一度もない。

1、2年生では静かで髪も長かったが友達なんていなかったし、人を信じれなかった。


頭の中でそーゆうのがグルグル回転しめまいがした。


今週の土日はサッカーの大会で私は二番を背負うことになった。
初めに言っておくが私の所属しているFC虹ヶ丘は父さんが持っている学年以外ってより特にウチの学年4年は弱小といっていいくらいの下手くそなチームで、チームワークの欠片もない。

問題児の集まりで他のチームに怖がられているくらいだ。

私は練習にも出ていないので当然ベンチで下手くそだったが試合に出る機会もあった。

明日は金曜日で学校がある。
休みたかったけど親が厳しいので休むことはできなぃ。

学校へ一時間無断でサボり教室へ入るとクラス中から大きな拍手が…。
小笠原はそーゆー奴なんだ。
私はその瞬間教室また出ていった。
『っざけたことやってんじゃねーぞ。』
『拍手いらないそうでーす』
と悪気のない優しい一言。
こいつ…怒りボルテージがMAXになり教室へ入っていった。
そして教壇に座り、そこであぐらをかいて授業をうけた。
小笠原はなんにも言わず、授業を進めていった。
私自身もとくになんとも思わず、ずっと遊んでいた。
帰りの会が行われ、私は若菜と一緒に机をさげずにそうじをさぼって教室を出た。

:840SC
:10/30 11:19

[6]無名さん
ピンポンダッシュをしたあと私と若菜はそれぞれの家に帰った。
そしてまた学校に戻ってサッカーの練習を始めた。
虹ヶ丘の奴らは何時間も前に練習に来てサッカーをしている。それが普通だった。
今日は4年全員でプロレスをした。
人一倍強い私は誰にも負けない自信を持っていた。
『ピピッ』
フエがなるとコーチのところに走って集合で練習が始まる。真面目に取り組んでいるのはキャプテンの竹野だけだった。ビミョーに同じクラスだったりして……。
頭もよく完璧な奴で苦手。
厳しい父さんの練習を終えた後に私達は親から明日きるユニホームをもらった。
青色で胸の辺りに銀色で゛FC虹ヶ丘゛と書いてあるユニホームは妙にかっこいい。
先発には入れないけど、明日が楽しみだ。
●試合当日●
『おぃ…見ろよあいつ!すっげーデブ。マリモだろー』
どこかのチームの監督がボールみたいに丸かった。それを見た私は思わず笑ってしまった。案の定今日は全敗で明日は3位4位トーナメントだった。当然また全敗すればビリ。
それだけはイヤだった。
2日目、私は試合にでた。
一試合目は2ー0負けた。
二試合目は1ー0でま惜しくも負けてしまった。

『次負けたらビリだぞービリ!』
『よしゃ次勝ったら焼き肉だぁ〜!』
『おぉ〜〜!!!』
こんなときだけ一致団結。
やる気がでて試合に望み、私は後半から出ることになった。
案の定前半は引き分け、私は後半交代をした。
『杏里、流れを変えろ』と父さんに言われた。
私は左MFで出場してセンタリングを何度もあげた。
その時、竹野がシュートを打ちキーパーがボールをこぼした。
チャンスだ。と思い、私はスライディングをしてボールをゴールへ押し込んだ。
その瞬間私は小さいガッツポーズをした。初得点。
まぁ嬉しかった。
そして竹野がもう一点入れて試合が終わった。
嬉しかった気持ちを忘れない。『やーきにくっ』というコールかな始まり私は最高の気分だった。
そしてコーチがみんなを集め、こう言った。
『今日の結果〜ビリから二番目はぃ解散!』
私達はそれぞれの家に帰った。
:840SC
:10/30 13:13

[7]無名さん
ビリから二番目で焼き肉なんてできるはづなく…

私達の夏は終わった。


明日からまた学校に行って小笠原に会うのかと思うとうんざりした。


なんとか授業を潰す方法を一晩中頭の中で考えていた。

●次の日●
私は昨夜考えた作戦を若菜に伝えると、私と若菜は教室にある二つのドアを机、椅子色々なもので開けられないようにした。


『…おぃ!なにやってんだよ?』と竹野

『ふっふっふ…』と私と若菜


その時チャイムが鳴った。
『作戦開始〜〜〜!!』


『ガタガタッあれ?』

もうお分かりであろう。
私は教室両サイドのドアを押さえて授業を潰す作戦を考えていたのだ。

『ちょっと〜委員長?誰か〜?』

笑いが止まらない。


クラスのみんなは『やばぃんぢゃなぃの?』とか心配そうにしていたが若菜が一言『っるせーぞゴラッ』と言うとシーンと静まりかえった。


『小笠原〜今日は授業しないんで〜さよなら〜』
と言ってドアを押さえつけた。


小笠原は仕方がなさそうにため息をついて職員室へ帰っていった。
『いぇーい★』
軽くハイタッチをしたあと私は机の上に座りながらこう言った。


『ウチは友達なんていらねぇ。勉強もいらねぇ。今を楽しめばいいんだよ』

今を楽しむ。

それが一番だと勘違いしていた。
その頃は今さえ楽しければそれでいい。
なんかあったらその時考えればいいと思い込んでいた。

得意なことはケンカ。それだけ。



『若菜、和弥今日久しぶりに今川いじめに行くぞ。』

『りょーかい』

今川とは一つ年上の先輩。
調子こいてるのでたまにボコる。
和弥はホッケー部でモテモテだが影で悪いことをするタイプで私が最も嫌いなタイプだ



結局四時間半授業を潰してこっぴどく怒られた後に校門のまえで今川をじっと待っていた。

ノコノコと歩いてきた今川を見た瞬間思い切り一発殴った。

これが私の日課だったがみんながそれを見て先生にチクるのでものの10分で終了。

ソク走って逃げて家に帰った。
:840SC
:10/31 23:18

[8]無名さん
今川は私達を敵対心していてたびたび逆に待ち伏せをされたこともあったが集団でボコっていつも勝っていた。


そんなとき…
『あ…杏里…いてぇ…』
『どうした?』
クラスメートのジミーズがボコボコになって泣いていた。

『今川くんに…なんかいきなり殴られて…』

『っちあいつ…』
私は五年生の今日の前に行きドアをドン!!とあけると、

『ってめぇ…今川こいや』
と叫んだ。
今川は怖い顔をしていたし、回りにいた先輩達も動揺していたが気にしなかった。

私は今川の胸ぐらをつかみ、『てめぇ…』とだけ言って一発殴った。

回りにはサッカー部の先輩もいて笑っていた。
『おぉ新田!こいつボコるべ。』
『あ…あぁ。でも後ろ…』
『………ん?』

後ろを見ると小笠原がじーと見ていた。


『あーんーりーちゃーん…』
『やべっなんだごらっ新田に後は頼む。』

私は一目散に自分の今日に走って逃げた。
あいつに見られるとろくなことがない。

ただ私はクラスメートを助けた優しい奴だ。悪くねー…

『あーんーりーちゃーん…?』


『う……』
やばい。やばいパターンだ。

『ウチはっただっ仲間助けただけでっ今川が横田ボコったんだよっだから仕返ししてやったんだって。』
『へーやっていいことと悪いこと、わかるよねぇ…』

完全にキレてる。
まぢ勘弁だし今日は若菜は関係ない。やばい。やばい

『仲間を助ける気持ちはエライ!』

『だっだろ〜?』
『でも!年上相手に教室まで乗り込んで暴力振るうことには繋がりません!』
…………………うっぜ


前の担任のほうがまだ良かった。


『今から今川くんに謝りに行きましょう』
でも初めにやったのは今川だし、
プライドからして謝りたくない。

ぐぃっと手を引っ張られて私は触んなよと振り払い、また家に帰っとしまった。
:840SC
:11/01 22:38

[9]無名さん
翌日、結局今川に謝ることになった。
小笠原はホントウザい。
なにかあいつをこらしめる方法はないかと、ずっとたくらんでいた。
また、くだらないイタズラを思い付いてしまった。私は若菜に作戦を伝え、朝から実行した。
教室の両サイドのドアの間に黒板消しを挟めた。
ただ、それだけ。
めっちゃくだらないでしょ?
それでも面白いんだよね。
『ガラッ!』
ドアがいきなり開いた…。
『うわあああああっっっ』
なんとなんとチビの林だったのだ!林は髪の毛に白い粉をつけてこっちをじーーっと見て『は……』と呟いた。
そして教室の机を両手で持ち上げで若菜と私のほうに走ってきた!
『てめぇらぁぁぁぁぁぁっ』
『ウハハハハッ』

腹を抱えて笑いながら私は階段を降りて、若菜とふたてに別れたが林は私のほうに追いかけてきた。

『なんでウチのとこに来るんだよ〜』

まるで鬼き追いかけられているような感じだった。

『失礼〜』
先輩達の教室に隠れたりしてなんとか林から逃れた。
小笠原にやるつもりだったのにあいつ…じゃましやがって…。
教室に戻ると林が三角定規をこっちに投げつけてきた。
『いって………』
頬から血が流れ出た。
『杏里、大丈夫?』
『あ、ああ。つっ…林……』

私は思い切り林の髪の毛を引っ張り、腹を殴った。
林は意識朦朧として、はぁはぁ言っていた。
『杏里ちゃん!なにこの血!林くん?大丈夫?』
小笠原がきた。
『……つ』
私は保健室に無言でいった。





『杏里ちゃん?どうしたの?』
『あ?けんか。』
『またかいっっっっ』
『いいじゃん。』と言って、頬に大きなばんそうこうを張られた。
:840SC
:11/04 23:02

[10]無名さん
その時出た血の傷痕は今でもある。

消したくても消えない思い出、同時にあのころ私はどんなに悪かったのだろうかと思う。


親は仕事で二人ともいつも家にいなく、叔母と叔父が親代わりだった。


だから正直感謝している。

買い物行くのも、ご飯を作ってもらうのも送り迎えも全部が叔母と叔父。


今だからこそ、ありがとう。

今も同じような生活を送っているが何一つ不自由なんてない。

ただみんなよりは親ってゆうのはどんなことをしてくれるのか、そして親は子供にどう接するかがわからないだけだった…

顔に大きなばんそうこうをつけていても、お母さんは疲れていてかまってくれない。

でも私は家族を愛していた。

小笠原には迷惑をかけているかもしれない。

………でも!

感情が止まらないんだ。
やめたくてもやめられない。
それが今の状況…。

家族に無理な心配をかけたくない。
でもやってしまう。
特別大きなケガはない。
理由は小学生の頃の私は強かったから。


額にある大きな傷は消したくても消えなくいつも前髪で隠している。
―――――
『めっちゃおもろい』


ケンカは最後まで続いたのだ。
―――
『スキだ。』
『ウチはキライだ』

告白されてもキッパリ断る。

意外と私はモテたりしていた。

――――


『残るところ、四年終了までまで15日となりました―カウントダウンしましょっか。』

『やっとババアから離れられるっ』
『………』

私は珍しく機嫌が悪く机に足を乗せ、腕を組んで寝ていた。


目を覚ますと給食時間になっていた。

『………やべ』

今だからこそ言うが、1年〜4年までの勉強はまったくわからない。
こんな生活を送っていたから…はただの口実なのだろうか…。

『若菜…見ろよっ』
私は給食のお汁の中にパンとソースを入れた。

『杏里ちゃん…やるのはいいけどちゃんと食べなさいよ。』
『は?無理だしキモいんだけど。』

結局給食は残したが給食センターに謝りに行くはめになってしまった。


『まじなんなんだよ…』
イライラが止まらない。

今日は珍しく母が家にいて、一つ年上の拓哉な遊びに来ていた。

腹痛い…………

トイレに駆け込みと下着には赤いものが…

う……うち…死ぬのか…


:840SC
:11/12 19:38

[11]無名さん
本当に病気なのかと思った。


『か…母さん…ちょっと…見てよ…』

『あんた…月経じゃない!?』


『は?』

月経…月経…生理!?

生理って中学生になったらなるもんじゃないの!?


母はここで待っていてとだけいって出掛けてしまった。
20分くらいして母は帰ってきた。
説明を一通りしてもらったあと、母は仕事に行ってしまった。

あぁ…最悪だとか思いながら。


妙にイライラして…。


あぁケンカしたい。
そうゆう気持ちが高まった。


げ…具合わる…

私はあまりにも具合が悪すぎて夜まで寝てしまった。

『まぢなんなんだよ…』
腹が痛い、頭が痛い、苛立ちを隠せない。


『ちっっ』
―――――

『何見てんだよっ
あ?てめーキモいんだよ。わかったならさっさと失せろカス。』

―――――
『今川〜テメーまぢウザいよな。
この前の仕返しだゴラッ』
―――――
苛立ち。
そしてケンカ。

顔から血が流れる。

今度は中学生を狙っている。
小学生とでは力の差がでるので中1の奴。

先輩に知り合いなんてサッカー部だけだ。

そんなの知らないよ。
―――――

『キーミ。
なんかふざけた格好してねー?
……若菜、一樹行くぞっ』

低い声を上げて、
私は知らない中学生二人にかかっていった。

―――――
『手応えねーな〜』

『ホントだよなカスばっか』

『今度は中2やってみる?』

『それは〜(笑)』

『ん?でも杏里血でてんぞ?』

見ると、ケツの辺りに血がついていた。

『やっべっ。
ごめんっ今日は抜けるわ。また明日な。』


――――
帰宅。
生理だ生理!!

まぢやだ。

『杏里!どうしたの顔!』

『あ…』
微妙に顔が腫れていた。
『…トイレ行ってくる』
ナプキンとやらをつけて腫れた顔を水で洗った。
『また傷が増えたな』
大きなため息をついて、私はまた寝た。

――――
今日はサッカーの練習に行く。
一時期父から罰として練習に参加させてもらえなかった。
父を憎んだ。
大好きだった父は私がサッカーを始めたとたん態度が急変した。


サッカーをスキになるのは少し先のこと。


:840SC
:11/13 12:07

[12]無名さん
『…なにこれ?』
弟と父はサッカーの試合を観ていた。
『見ればわかるだろー代表の試合だよ』
『へー…。これ誰?』
『中澤!んでこっちが中田!』
『ふーん…』
興味なんてない。
ただ…
テレビに映る選手達の必死な顔を見るとウズウズした。
ーーー
『俺さー今日でケンカやめるわ!』
そう切り出したのは若菜だった。
『は?てめっなにいってんだよっ裏切るのか?』『…ケンカより大切なもの見つけたからさ。』
『は?彼女でもできたのかよ?』
『違うよ!…サッカーだよ…!』
『………っ!』
なんだよみんなサッカー、サッカーって…。
『俺…本気で優勝したいんだ。杏里なら足が速いからいいFWになれるよ…真面目にサッカーやらないか?』
『てめぇ…さっきから調子こいたことペラペラ喋ってんじゃねーぞっ』
このあと一時間にわたる小笠原の説教があったというのは言うまでもないだろう。
ーーー
なんだよ
みんなサッカーってさ…確かにサッカーは自分を輝かせるものだって知ってるよ…
でもあの若菜がケンカよりサッカー選ぶとかないわ。
サッカー…まだ私は気づいていない。
このスポーツの情熱、感動、やりがい、についてを…。
ーーー
『杏里…今日で最後のケンカだから』
『…うん。行こう』
若菜との最後のケンカ。今川を待っている最中、若菜はこんなことを言い出した。
『俺さーずっとこんな感じだったから親からも先生からも見離されてたんだよねー…でも俺がリフティング50回できたときみんなは俺を誉めてくれた。
なんかすっげー嬉しくてさ…。
初めてだったんだよ。あーやって誉められたの…。』
『…そっか、』
若菜なりに考えたんだ。ケンカはもうしないって。
ガキ同士のケンカを聞いていてもなんとも思わないと思いますが、若菜はこのころ身長159CM私は157ありました。
見た目は中学生でもおかしくないほどの体格で力も強かったのです。
『…お、いまがわぁー』
若菜が立ち上がった瞬間私は若菜を止めた。
『…若菜もういいよ。やめだやめ!ケンカやーめたっと!』
『杏里?いまなんて…っ』
『あー?だからケンカやめたってーの!ほら!帰るぜ。』
『…あ、あんり゛〜!』
『うっわ!こっちくんなっ』
この日を境に私たちは殴り合いというなのケンカはしなくった。
もちろん私がサッカーを真剣にヤリ始めたわけではない。


:840SC
:11/24 00:04

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