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スカイブルー
[1]かじゃ
―1― 出会い



あー…だりぃ…
サボリてぇ…



一時間目が始まってすぐ、
俺はすでになまけモードに
入ってしまった。


つーか、まず俺が授業に
出てることさえもが
奇跡なんだけど。


「雅樹ーっ」


隣の席の尚哉が小声で
話かけてきた。


「あ?」


「何でお前珍しく授業なんか受けちゃってんの??何かあったのかー?」


「…………別に。」


「んだよつれねーなぁ。」


尚哉はふてくされた顔で
授業に戻った。



俺も授業に戻ろうとしたが、
いつも授業を受けて
なかったせいか、
何の話をしているのか
全く分からない。
:D905i
:09/18 00:29

[2]無名さん
「…」



授業出てても意味ねーじゃん。


「先生ー。俺、腹痛いんで保健室行ってきまーす。」



「な、ちょっと待て高野!!」


俺は先生の言葉を無視し、教室を後にした。




そのまま俺は迷わず屋上に向かった。


屋上は、唯一俺が安らげる場所で、最高の寝床でもある。
:D905i
:09/19 00:30

[3]無名さん
屋上に続く階段を
上がる時は自然と体が
軽くなる。


合い鍵を鍵穴に差し込み、
半回転させ、ぐっとドアを押した。






「は…?開かねぇ…??」


何故かドアが開かない。



じゃあ鍵最初っから
開いてたのか…?



誰かいるんじゃ…



俺は逆に鍵を回し、
ドアを開けた。

キィ…


「………。」



思った通り誰かいた。


しかも俺のお気に入りの場所に。大の字に寝転がって…



女子か…?
:D905i
:09/23 01:34

[4]無名さん
近寄ってみると、
すやすやと眠っている
寝顔が目に入ってきた。


「……」



何でこんなとこで寝てんだ?

てか俺の場所だっつーの…


「んんーっ」



「!?」


起きるのか!?



「………すー。」



んだよ…;;
びびらせんなよな…汗


…にしても無防備なこと。



意外と可愛い顔してるしなー

てかまつげなげー

肌白すぎだろ。
:D905i
:09/24 23:11

[5]無名さん
俺は無意識の内に
顔を近づけその女に
見入っていた。




ぱちっ




途端、女の目が開き、




「きっ」


「き?」


「きゃあーーーーーっ!!!!」




頭の割れるような叫び声。




「んだよ!?うるっせーな!!!!」


「うううるさいじゃないわよ!!何人の寝込み襲おうとしてるわけ!!??」



「あぁ゙!?誰がお前みたいなの襲うかよ!!」


「なっ!!何よそれーっ!!」
:D905i
:09/24 23:30

[6]無名さん
「何じゃねーよ!ほんとの事言っただけだろ?」



女の顔はどんどん真っ赤になっていく。


まさに、『カーッ』て感じ。



「もーいいっ!!」



頭から湯気を出しながら
ずんずんと階段を降りていった。




「……。」
:D905i
:09/25 22:33

[7]無名さん
何だあいつ…




―――――――――
――――――――――


これが、雪との出会いだった。


もっといい出会いかた
したかったな。

なぁ、雪。
:D905i
:09/27 21:32

[8]かじゃ
―再会―


それからというもの、
あの女とは学校で会うことも
見かけることもなかった。

別に俺は何とも
思ってなかったが、
何故かあの日のことが
忘れられなかった。




いつもと変わらない休み時間。

俺は机に突っ伏して
夢の中に入っていた。
すると、

「な、雅樹!雅樹ってば」

尚哉が俺を仕切りに
揺すってくる。


「雅樹〜起きろよ〜」


俺はだるかったので
無視する事にした。


「…雅樹くん♪まさっきー♪
まさまさまさまさ雅樹〜♪」



……………。


ものすごく……

うざい。



「んだよ気持ちわりぃーな!!」
:D905i
:12/27 09:31

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