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げんすい/D灰ギャグ
by 通りすがりT  
R指定:無し
キーワード:D.Gray-man
あらすじ:その思考に問う。元帥とはなにか。 ※ツッコミなしノリノリ。
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「ユウー!ユウユウユウーー!!」
慌ただしく扉を開けて、名主の部屋へと転がり込んで来た。
「ノックくらいしろ!つーか俺をファーストネームで呼ぶんじゃねえよ!!」
「わりっ!」
ラビは簡単に詫びると、荒い息を調えるように深呼吸して、おもむろに問いかけた。
「なあユウ、小耳に挟んだんだけど…アレンが元帥になったって、本当かい?!」
「…ああ」
何故か赤くなりながら答える神田。
肯定の返事にラビの瞳はキラキラと輝き出した。
「凄ぇ!アレン凄ぇさ!!」
「まあ、それ程でも…あるがな」
何故か自分の事のように誇りながら答える神田。
「元帥って言ったらさ、やっぱ…」
質問途中に間をおくように、ラビはゴクリと唾を飲み込む。
「空気椅子…出来るんさ?」
「…まあ、元帥だからな」
ラビは、おおおおお!と感動の声を上げた。
「じゃさじゃさ、箸で蝿を取ったりなんかも…?」
「鯨だって取れるぜ」
ラビはしゃがみ込んでキャーキャー騒いだ。
「針に一瞬で糸を通したり?!」
「ロープだって通せるだろうよ」
ラビは興奮したようにバンバン床を叩いている。
「足の地面摩擦で風を起こしたりとか!!」
「朝飯前だな!」
ラビは嬉しそうに床でゴロゴロ転がった。
その後も延々繰り出すラビの質問に、肯定の意思表示を示す神田。
それを、ドアの隙間からこっそり覗いていた話題にされている当の本人アレンと、黒髪の少女リナリー。
神田とラビのアホらしいやり取りを眺めながら、リナリーが呟いた。
「二人共、元帥を一体何だと思ってるのかしら?」
「…そうですね」
話題に上がるのは小さな事から大きな事まで様々だが、一部常識的に無理な物が含まれている上、神田は更にそれを増長させている。
「馬鹿な子ほど可愛いって言うけど…」
和むように生暖かい視線を送るリナリー。
「まあ全部、出来なくはないんですけどね」
「出来るの?!」


とある日の、平和な昼下がりの話。


※サイト傾向アレ神です(笑)
基本、R18激甘長編連載小説メインですが、たまに(←?)はっちゃけて変な短編書きたくなる。


2009/02/11
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