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二人の軌跡『ガンダムOO』
by 粋月  
R指定:---
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君の泣き顔…
   笑い顔
    ……僕は知らない……

あんなに近くに居たのに
あんなに長く居たのに…

僕は何も知らない…
知らないまま君は消えてしまった……


――――――君の声――

ガンダムから地上へと降りると、銃声が響いた…
聞こえたときには遅く、紫色の髪が僕の前で綺麗にたなびいて消えていった…

「ティエリア…?」

倒れてゆく体を支えて、相手を見つめる。

(ティエリアが……撃たれた……)

『ア…レル…ヤ……』

「…ぁ…あ…」

動揺している僕に追い打ちをかけるように…
ティエリアの腹部から大量の血が流れていく…

『ケ…ガは、ないか…?』

血が伝う唇からか弱い声が洩れた…

「僕を……庇って?」

震えた声で言うと、ティエリアはそれに反応しないで血で濡れた手で僕の頬に触れた…

『好き…だ…』

「…………え…?」

『今しか、言え…な、いから……』

そう言って僅かに微笑むと、そのまま目を瞑った。
それと、同時に息が…止まった…。

「ズルいよ…自分だけ言って……」

動かない相手に向かい呟いた。
涙が頬を伝う。
頬を触れたときに付いた血を洗い流していく…
まるで、僕らの思い出を流していくかのように…

「僕も……好きだよ…」

冷たくなりかけた唇に自分の唇をつける。
血と涙が交ざった口付けを交わし、しずかに瞳をあける…

「君を殺した奴を見つけて………絶対に殺してやる」




それから月日は流れた1年後…僕の前にティエリアによく似た、リジェネという青年が現れた…。

<君が、アレルヤだね?
ティエリアにもう一度会いたいかい…?>

「できるの…?」

何でも良いから縋ってみたかった……
死を受け止めたくなかった……

<君の知ってる、ティエリアじゃなくても…?>

「構わない…」

どんな形でも…会いたかった………大切な人に…

<では、しばらく君は人質になってもらおう…>

考える間もなく、即答した…

「構わない…」

そう言うと身柄を拘束され…連れていかれた……



4年後――――
『久しぶりだな、アレルヤ…?』

ソレスタルビーイングにより保護された僕の元に…

「ティエリア……」

止まっていた時計の針が……
動きだす――――


…あとがき…
読んでくださり光栄でございます…
はじめての小説に緊張しています…
なんか、グダグダになってしまい申し訳ないです…
一応…第一期の終わりから、第二期の最初にかけてあった物語です☆
これからサイトに小説コーナーを作るので良ければ来て下さい…?
あと、この小説の感想などを、粋月へのアドバイス…と言うところに書き込んで下さると嬉しいです♪


2009/03/29
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