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何でも屋さんにおいでませ
by このは 
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白い壁に切り取られた空間の中で、無味乾燥な日々を過ごす。
絶望と苦悩に飲み込まれ、真っ暗な闇に満たされたそれは、世界。
あがいてもがいても、淡々と回転し続ける運命には抗うことは不可能。
空想染みた高過ぎる理想は、その中では塵に等しい。
前を見つめねば、塵に埋もれてごみ屑と成り果てる。
他人より何倍も死を恐れ、他人より何倍も死を望むその矛盾は、元来より傷付きやすい繊細な胸の奥を、赤黒い炎で焼き尽くす。
恐れるな、望むな。
変えたいのなら、変えればいい。
恐れるものと、望むものとは、人間がただ都合よく切り離しただけのことに過ぎない。
得たいのなら、得ればいい。
悩みを抱いて歩んだなら、彼はきっと微笑む。
…悪魔のような笑みを浮かべて。
2010/08/17
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