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天は.赤い河のほとりの夢
by 金月朧(伽羅)  
R指定:無し
キーワード:知識ありで原作前にトリップ
あらすじ:天河大好きな女子大生(予定)がトルコ旅行中に異世界へトリップ!目覚めて初めて目にしたのは……
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びっくりして口から心臓が飛び出るかと思った。


だって



だって



だって



だって


目の前にいるのは



イル・バーニ…



似てるとか見間違いとかじゃないと思う。

ガン見したし。

冷たくて不思議な眼差しもちょっと現実では有り得ない髪型も、服のセンスだって…

極めつけは、何て言ってるか分からない!!これよ!ユーリだって始めはこうだった。

【天は赤い河のほとり】大好きで何度も何度も読んだ私が間違えるハズない!!


じゃあここはヒッタイト?


私…トリップしたの…?



まぢで……






マジで!!!!?




「やった、やったぁぁああっっ!!!!やったよぉぉお!!!!!!!!!」











あ。

百面相した挙げ句、感極まって叫びながらバンザイまでした私を今度はイルバーニが凝視してる…

ま、まずいまずいっ!

私不審者だよっ

絶対たらって出てる…


「え、えっと…あー…言葉通じないし……あの…」


チラッとイルバーニを見ればふ、不審がってるぅぅぅ!


ど、どどうしよう…

とりあえず訳を話したいけど…(このままだと最悪、不審者で捕まっちゃう…)

ユーリは…カイル皇子とキス…したら言葉が通じる様になったんだよね……

あー…… えー………

でもここでそんな行動に出たら間違いなく私は不審者。

つうか変態。



「Φδι…ΚёбйЖ?」

「え?」

「βηφ、ΦδιΚёбйЖ?」


はっ話し掛けられてる!!

ごめんよ、イル。
やっぱり分からない。

困りきってイルバーニを見上げるとぐいっと手を引かれた。

「痛っちょっと!まだ痛いってばっ」


…………仕方がない。


えぇいっ!女は度胸よ!!


引っ張られていた手でそのままイルバーニの服を引っ張ってやった。

バランスを崩した彼をチャンス!とばかりに更に引いて手繰り寄せ、口唇を重ねた。


チュッ


バッと私から離れる。


「な、何をっ」


あ、良かった〜。
言葉分かるし。成功…だよね。


「私の言葉分かりますか?」


さて。

これからどうしようか。



ご拝読ありがとうございました。

*連載中*
真昼の月第2話【異国】より

連載番外編/天河短編もあり
(allキリリクです)

宜しければ一度遊びにいらして下さいませ。

.


2015/11/12
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