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エビ争奪戦
by 雷仁  
R指定:無し
キーワード:遊戯王 GX ギャグ
あらすじ:遊戯王GXのバイオレンスギャグ小説。エビフライを取り合う十代、万丈目、他(略した!)一番初期の作品…;
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朝のオシリスレッド寮。時計はまだ6時をすぎたばかり。

「起きろ!翔!show!あと剣山」
「ふぁ〜なんすかアニキぃボク眠いよぉ」
「アニキ‥『あと』は酷いドン‥」
「黙れ剣山。それより今日は、朝っぱらからエビフライを取り合って殺し合いをしてもらいますみたいな日だぜ!!」十代は目を輝かせてそう言ったあと意味もなく剣山を本気で殴った。

「さぁ!皆が来る前に食堂に行こうぜ!!」
そう、今日は月に一度のエビフライを食べられる日だった。しかも朝から。

バァン!!!!(←食堂の扉を開ける音)

「「「あ!!!!」」」

食堂には早くも万丈目が居て今から自分の飯を食べるところだった。
「なんで万丈目が既に…」十代の額に青筋がひとつ浮かんだ。

「この野郎万丈目!!お前いつからここに!?オレたちで食いまくる予定だったのに!!(もちろんお前の分もな!!)」
そんな十代をちらりと見ると、万丈目は自分のエビフライを一気に食った。「おはえにやふえひふはいはぼはい(訳:お前にやるエビフライなどない)」

それを見た十代の額はブチッと音を立てたかと思うと、次の瞬間翔を持ち上げ万丈目目がけてぶんなげていた。

どがっしゃーん!!!!

「「ぎゃーーー!!!!」」
二人の悲鳴が入り混じってレッド寮に響いた。
食堂の壁は万丈目が背中から激突したため穴があき、二人は木が刺さって血まみれになっている。

その様子を見た剣山は110番通報しようと電話に向かって走った!
しかし受話器を取ろうとしたその時、手に何かがグサリと突き刺さった。
ク…クナイや…!ごくり
剣山は痛みも忘れて恐怖を覚えた。

もちろん投げてきたのは十代だ。
「エビフライはオレの物だぁ!!」十代はそう言うと、そこらへんに置いてあるエビフライを勢いよく貪り始めた。

「させるかぁー!!!!」
続いて万丈目も近くの他人のエビフライに手を伸ばした。

「ボクもアニキを手伝うっす!」翔はボロボロの体で万丈目を必死で殴った。あと蹴った。

――食堂はまさに地獄絵図と化した。

剣山は痛む右手を押さえながらただ見ているしかなかった…

十代vs万丈目のエビフライ争奪戦は、今のところ十代が有利だ。
万丈目はまだ5つほどしか食べていない。

そして最後の一個!

「「ぅオレんだぁぁぁあ!!!!」」
エビフライめがけて二人がダッシュしたその瞬間。

ガラッ

食堂の扉が開いて誰かが入ってきた。それに目を奪われ、二人の動きは止まった。

「て…天上院くん…!」

「あなたたち、朝っぱらから何やってるの?うるさくてブルーの女子寮にまで聞こえたわ」

こうしてエビフライ争奪戦は幕を閉じた。



タ〜ンエンド


2007/02/05
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