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一望千里(銀土小説)
by ミナト
R指定:---
キーワード:銀土
あらすじ:あらすじ:銀土の物語。ほのぼの。超短編。
ある日の町でのできごと。
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「おーい大串くーん!!」
呼ばれてぱっと振り返ると、そこには万事屋の銀髪。
とっくに見慣れた、いつもの服を着て、
天然パーマのふわふわした髪。
誰が見ても「坂田銀時」にしか見えない。
そして自分にとっては
今の唯一の愛しいひと、そのひとにしか見えない。
そしてそれは確かに銀時で。
彼は大人げなくぶんぶんと手を振っていた。
顔には満面の笑みが。
笑顔にキュンとしてしばらく見つめていると、
銀時は駆け足で土方の元へと走ってきた。
「ん?なんだどーした熱か?」
顔の前でひらひらと手を振られてやっと我に返った。
「え、あ違う。」
気付いたら銀時が目の前にいて、
顔を覗きこんできていた。
――思わず赤面。
「あれ?もしかしてみとれちゃった?」
茶化してくる銀時に、
半笑いで誤魔化し顔を背ける。
「違うよ」
手際よくタバコをくわえて
銀時をチラと見て。
「でも、かっこいぃ…な。」
珍しく正直に言ってみた。
最後まで銀時の瞳を見つめていることはできなかったけれど。
――銀時は、
「まじか」
……軽く照れた。
頭の後ろを掻いて、いかにも照れたというように。
これが、この恋人の日常。
――…イレギュラーだけれど。
まぁこんなもん。
2007/01/18
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