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恋する背中(灰・クロス夢)
by 暁  
R指定:無し
キーワード:灰男
あらすじ:クロスの弟子(♀)主人公。片想い?
▼一番下へ飛ぶ


 

いつか、追いついてみせるから!




<恋する背中>




「し、ししょっ!待ってッ」
「遅い」

ツカツカ、歩幅を合わせるなんてことを知らない師匠はあたしの何メートルか先をずんずん歩いて行く。
もう少し優しくしてくれても損はないんじゃないか、って叫んでやりたいところだが、そんなことしたら酒の瓶で頭を殴られそうなので止めておく。
師匠は手加減ってものを知らないから、本気で死ぬかもしれないし。

「し〜しょお〜」
「一々煩い」
「ひぎゃっ」

何か飛んできた!(さっと避ける。多分師匠と一緒にいて体力向上したと思うよあたし)

…振り返りもしない師匠に、あたしは思わず唇を噛んだ。



借金取りの中にあたしのことを投げ込んだり、あたしを一人放置してお姉さんとどっか行ったり。すぐ殴るし、口も悪いし。
そんな師匠がすっごくムカつくけど。


いつか。


あたしを離したくないと言うくらいに、師匠があたしを愛してくれるように。
いい女になって、あたしだけを見てくれるように。

あたし以外、見ないように。
(耳元で愛を囁いてくれるように)


きっと、追いついてみせます。
(過去の女にも、あなたにも。その先を歩むために)



だから、今はまだ我慢して努力して
あなたの足手まといにならないように、頑張りますから。


(きっといつか、)



その背中を。




-----
(あたしの横に並べてみせましょう)


一応灰のクロス夢です。いやはや内容が"夢"ですな(笑
サイトはよろずでメインは魔法少年やってます。他いろいろ。


2007/04/09
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