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ピザマン
by ロック  
R指定:---
キーワード:食べ物、中華まん
あらすじ:只今、春。
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僕はピザマン。最近やたら人気がない。そんな中華まん。
ああ…肉まんさんやあんまんさんのように人気者になりたいなぁ。
ぼ〜と空を見上げていると後ろから誰かがやって来た。
肉まんだった。
肉汁たっぷりでジューシー
最近よく絡んでくる嫌なやつ。そんな中華まん
『ようよう。お前はなんなんじゃい?』
良く分からない質問に戸惑うピザマン。おろおろしているピザマンに肉まんはすかさず蹴りをかます
『ハッキリしないのぅ!だからお前は人気ないんじゃ。どこがピザやねん!』
(…言いたいこといって…)
だけど、最近人気がないだけに反論出来ないピザマン。
『痛いよ…止めてよ。』
これが精一杯抵抗だった。
『何をしている。やめないか。』
どこからか声がした。振り返るとあんまんがいた。
あんまんは大人子供問わず人気者。
いじめが嫌いな、そんな中華まん。
『別に遊んでただけっす…』
肉まんが言い終わるやいなやあんまんがすかさず言い放つ。
『僕は止めろといっているんだ。』
その鋭い眼光とキツイ口調に畏縮する肉まん。
『し…失礼します!』
と残し去っていった。そんな中華まん。
難を逃れてホッとするピザマン。緊張の糸がきれてへたりこむ。そんな中華まん。
『君はもう少し自己主張をした方がいいね。君はやれば出来るのだから』
優しく語るあんまん。熱くなるのは中華まんゆえに。
『僕に出来るかな?』
弱々しい声で問いかけるピザマン。赤い点が余計に哀愁を感じさせるそんな中華まん。
『出来るさ。だって君は…いやなんでもない。そろそろ戻ろうか。』
そういうとニコリと笑った。笑顔が気持悪い。そんな中華まん。
『うん…』
なんか引っかかるか気にしないでおこう。ツッコミが苦手。そんな中華まん。
そして次の日。
ピザマンは車に轢かれて潰れていた。やれば出来るそんな中華まん。
伏線の回収もしない唐突な終わりかたは最近の流行りだね。
そう思う…そんな中華のお話でした。



2007/05/16
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