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目覚めると
by 歯磨き粉  
R指定:無し
キーワード:記憶喪失
あらすじ:ある日、目覚めると私は記憶喪失でした。 だけど、あることをきっかけに記憶はよみがえります。
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眩しい。
暗い倉庫に居たように、光がまぶしい。
段々と見えてきた風景は真っ白カーテンも、壁も自分が寝ているベットまで真っ白。唯一、真っ白じゃないものは、自分の来ている服とカーテンからピラピラ見える真っ青な空だけ。
どうやら病室らしい。
でも、可笑しい。私は何で、ここいるんだっけ?さて、自分は誰であったけ?
手鏡をみても、思い出せない。
免許書を見てもピンとこない。
とうとう、途方に暮れてしまった頃。
病室の真っ白なドアが、横に滑って開いた。
立っていたのは、10〜9ぐらいの少年。
学校帰りだろうか。黒光りのするランドセルをしょって俯いて、立っていた。
少年はふと顔を上げて私の存在に気付いたらしい。

「母さん!」
私のことだろうか?
自分の免許書で見た名前より、なぜかすんなり受け入れらろる名前だなぁ。私が黙っていると、少年は話だした。
今日、学校であったことや今は施設にいるけど心配ないなど。
何も言わない私に少年はのど飴を差し出した。
「はい、母さんいつものど痛いってたべてたでしょ?」

「有難う」私は、差し出されたソレを素直にもらった。
なぜか、ココロが暖かい気持ちになる。

少年は最後まで笑いながら病室をでていった。
少年が居なくな


2007/08/16
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