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再会の鎮魂歌
by 海の子  
R指定:有り
キーワード:家庭教ヒットマン リボーン
あらすじ:ようやく再会した二人。
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雲雀は今、並森町の地下にいる。
そうリボーンに告げられて、俺とリボーン、それにツナと山本と獄寺は、マンホールから地下へと降りた。バイパーに渡された地図を頼りに下水内を進む。
確かに、そこに恭也はいた。
六道 骸に抱かれているという、最悪の形で。

「おや・・・見つかってしまいましたか。うまく隠れていたつもりなんですけれど」
恭也をしたに組み敷きながら、骸は飄々と言ってのける。そんなやつを今すぐにでも抹殺してやりたい気持ちを必死で抑えていると、リボーンが口を開いた。
「・・・まさか、地下に空間一つこじ開けていやがるとはな。さすがにおもいもしなかったぜ」
嫌悪丸出しの口調だ。骸が笑う。
「クハハ!しかし見つかってしまった以上僕の負けですね。残念」
恭也は、ここに俺達がいることにまるで気付いていない様子だ。唇をかんで、必死で耐えている。
「・・・恭也を放せ・・・・」
「怖いですねえ。言われなくともお返ししますよ・・・それにしても、あの雲雀 恭也が健気なことだ」
骸は笑う。
「僕のものになれといったら、即答でしたよ。いいよってね。あなたの命がかかっているといえば楽勝でしたよ」
「な・・・に・・・!?」
「あなたを殺されたくなかったら、ぼくに全てを捧げてくださいといったんですよ。それからの彼は、ぼくにとても従順でしたよ?何なら今ここで、その片鱗をお見せしましょうか??」
そういって、雲雀の唇を奪う。
「さあ、雲雀君。舌を絡めてください」
いわれれば、恭也は命令通りに舌を絡める。貪欲に相手を求めるその様子は、普段の平素の彼とは程遠い。
「恭・・・也・・・!!」
「ん・・・ぅ・・・ィーノ・・・っ」
ちいさくこぼれ落ちたその名に、リボーンは舌打ちした。
「おまえに、ディーノの幻覚を重ねてんのか・・・!!
付くずくくさってんな、おまえ」
「こうしたほうが、彼は感度がいいんですよ。それに、幻覚といいえどかれのなかでは幸せだと思いますけどね」
「ふざけんな!!恭也からはなれろ!!」
叫ぶ俺に、骸は笑いながら離れていく。その桃とけるように消えた後には、ぐったりとした恭也蚤が残された。
「恭也!!」
抱き起こすと、恭也歯少しうめく。その体を、俺はしっかりと抱きしめた。
やっと会えた。
確かに望む形ではなかったけれど。
それでも。









それでも・・・。












2007/09/30
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