[1] 錦秋の10月
By あみね
06-26 09:44
 
 
忘れかけていた友から
便りが届く

唐突に思いがけなく

空は優しく遠く
少し儚げな色で
わたしに語りかける

ちっぽけな日常にいたら
ちっぽけな空しか見えないと

儚い毎日を
わたしに伝えてくる

毅然として
上を見上げよ

足元ばかりを
振り返るな

今の続きに明日があると
思い出せば
ぬかるみに
固執している場合ではないよ

少し儚げな日差しが
海綿のように
干涸びた心を
更に
乾燥させていく

潤いは
遠い空の彼方から
見えない粒子で
送られてくる

アンテナを立てよ

忘れかけていた友の存在を
今さらのようにキャッチして
モールス信号を送る

ありがとうの五文字に託して
発信文を送る

ぬかるみが好きだった
幼い子供の頃を
瞼に浮かべて

ありがとう……ありがとう……って
インディアン・サマーの空に
儚い色合いに
独りぼっちだと思ってた自分は
驕っていたね


悲劇のヒロインに
なりたかったわけじゃないんだ

水溜りの落ち葉は
秋を喜んでる



(2007/10/4 3:41 10月テーマ詩・縁)
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