低温火傷




まるめた身体で呼吸を繰り返し、額の産毛だけが乾いた砂っぽい室内の空気に触れている。
目を閉じただけで
奥の奥のずーっと奥、ずんっと熱を持つ。
その気もないから撫でてもくれない。届かない腕が吸い取ってくれるような気がしていた。

口だけがゆっくりと、
「あたしになんか興味もないくせに」
息を一緒に吸った。
じんわりとつたう熱は決して高くない気付かない間に時間をかけてわたしの全てに痕形を残した。

「いっそのこと吸い出してくれりゃいい」

痕形だらけの足はしっかりと立つことが出来る。
そこから根がはり歩けなくなれば、わたしはそこで痕を恨めしく思うのかな、

まるまったまま身体をなぞりながら

ただ、思い出していた。



ena 03/30*


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