ひとつひとつを切り取って 蹴り散らかした破片 ena 09/10* 『いくらでも』 取り留めのない憂鬱は空を濁らせるいくらでも、 一緒くたのスパンコールみたいに瞬いたら世界の上澄みにはいつも影が差すんだいくらでも、 舌先の言葉をミルフィーユにでもして横顔に塗りつけてやる。 その後だったらいくらでも走り出せる事は出来るんだ。 煙草の煙は消したかしら? 余裕でシケモクでも吸えるよ 大股を開いて ena 09/10* 『いきがかり』 黒い服を好んで装う それはわたしへのハナムケだと解釈するよ 「親みてぇな目でみるな」 変わりに赤い下着をつけた 憐れむわけじゃない まだ行きずりだと思っているわけじゃない ツーツーツー 消えてしまえば良かったのは、アレだ打算 走らなければ 走らなければ どっちにしろ一緒に帰るのだ ツーツーツー 呼び捨てる事なんてしなかった 灰色の目の奥を綺麗だと くれはしなかったのに 生きるってなんだっけ 走らなければ 走らなければ 肌を走る冬の冷たさ それは誰かの左手に似ている 生きる途中、 それは生きる途中 ena 09/10* 『45°』 どうしても拭えない ものの山盛り 振り回しては糸を紡いで 繰り返しては 微かに動く 横に、縦に たまには 上下に 振り向き様に唾を吐く 視野は真っ直ぐから 斜め45°まで さっき脱いだストッキング 電線したんだ 爪に引っ掛けて、 駅のトイレに流した そんなのと同じ 粗目は熱を通したら か細い飴となる 絡まって重なって どんどん膨らむ 似たようなものだ 広がらない45°の 端に住め 見付からない所で 細々といきろ そしたら わたしもこんなん紡がん ena 09/10* 『衝動に泥め』 夢中にするのは夢か現実か瞳にも映らない太陽が決して正しい訳じゃない 壊せないと言い張る柵も尻目にヒョイと軽々と飛び越えようやろうじゃない おじけつくのはどっちだ? 後退りしたら負けだとか? 知らんとそんな 夢を食い過ぎた動物が吐きそうな顔してこっちを見てやがる 口元を拭えよ 涎垂らして こっち見てんじゃねーっつうんだ 策もバラバラ 音も立てずに散らかった 悠々としらばっくれてんじゃねーや わたしは永遠だとか 信じてはない 短すぎる足踏みを辞めるわけにはいかない 短すぎる足踏み 辞めるわけにはいかない ena 09/10* ▲/▼ [RES][BACK] |