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[1] アーティスト名で詩の引き金を引く。
ちょっと前？まで現代詩フォーラムのグループにて、
イシダユーリさん主催で『アーティスト名で詩を書こう。』
というのがありまして、
「愛をこめるも良し、リスペクトするも良し、俺をこんなにしやがって！(笑)の気持ちをこめるのも良し。」
というのが大体の趣旨でした。
発見後に直ぐ様、1、2作品を作成したものの恥ずかしくて中々投稿出来ず、
（当時ユーリさんは高嶺の花だったのです。
今でも緊張する。好きすぎて。）
その後ユーリさんが一度フォーラムを退会した為に、そのグループは無くなってしまったのでした。
今回ユーリさんに許可を頂きましたので日の目を見せられる事になりました。
ユーリさん本当に有難うございます！！
[4]
取り壊しが決った遊園地に二人して忍び込んで遊んだ。
メリーゴーランドはサビきっていた。
死んだ魚の様な貴方の眼が好き。
その言葉に戸惑ったりした。
空は遠く曇りきって寒かった4月。
君に初めて罪を残したのは僕。
地下鉄でサッドマシーンに出会った。
新宿に盲目の少女。
細い足首に噛み付きたい。薔薇の匂いが香った。
シャンプーだろうか。
僕らは皆、機械で、
彼女達だけが人間の様な気がする。
バーコードを探した。無かった。
地下鉄でサッドマシーンに出会った。
自分の中で唯一、美しい。
そんな傷痕に新しい傷痕をつける。
黒い影がモンスターみたいなのに滲み出てくる血は赤い。
そんな罪も残した僕の罪。
地下鉄でサッドマシーンに出会った。
僕の為に踊って、キキ。
【Art-School】
[3]
天使はマシンガン片手に象に乗って全て見渡してる。
まだ終わりは速いかな。
天使は箱から煙草を取り出して象に乗って煙に塗れる。
チェッ、あと四本しか残ってねぇや。
天使はビールを咽喉に通らせながら象に乗って人々を見る。
あぁ此処には音楽が無い。
あぁ此処には音楽が無い。
狂いそうだぜ、ノイローゼだ。
タンバリンを打ち鳴らしたい。
ラッパは他の奴が吹く。
ラッパは他の奴が吹く。
ラッパは他の奴が吹く。
太陽よ俺を焼いて焼いて焼き殺してくれ。
太陽に殺されたい。
あぁ速く。
そんなスピードじゃ生きていけねぇよぅ。
天使は象から降りて、
ベイビー、
俺がいなくなっても踊り続けてくれ、踊り続けてくれ、と口ずさみながらマシンガンを崖に突き落とした。
そして星を数え始める。
【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT】
[2]
アイスコーヒーが苦すぎる。
雨上がり、自室の中、垂れ流しのワイドショー。
誰かトイレで泣いてる。
ほっといてやれ。
そっとしておいてやれ。
毒キノコ食べたみたいな気分だ。
お前が悲しい、
だから俺も悲しい、
解るか？
「誰も知らない神様は、
自分自身も神様だと知りませんでした。
だから誰も知らない神様は仕事をして結婚をして子供を作って普通に普通に生きていきました。
誰も知らない神様は、
死んで始めて自分自身も神様の一人だったと知るのです。」
アイスコーヒーが苦すぎる。
飲めたモノじゃない。
開いた傷が治らない。
どうしよう、って答えも出ない。
暗闇のトイレから出てきたモンスター。
猫背のモンスター。
お前のいれたアイスコーヒー飲んでみろよ。
苦いだろ。
だからさぁシロップは何処か教えろよ。
アイスコーヒーが苦すぎる。
だからさぁシロップくれよ。
【シロップ16g】
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