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[1] 風にほどかれていく


束ねられた記憶が
ゆっくりと
開かれていく、朝

垂直に落下してくる空を
横たわるクレーンが支える
音の鳴らない道

いつまでも完成しない、
高架の足下に
密やかに置かれた、
暖かい場所のとなりで

きっと、ここが
ひだまりなんだね
と、微笑む少女

夢を見ない呼吸が人知れず
あじさいの葉を濡らしている

流れていくものを
ひとつ
ひとつ、結ぶ指遊び

どこまでも清みきった声が響く
与えられたもの全てを
燃やしながら
風にほどかれてゆく





如月 06/18*

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