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赤い林檎に



無人の心に雪が降る
ひたすらに雪が降る
静かな悟りのようで
しばらく佇むけれど
寒さに目を閉じる
毛布を手繰り寄せる
林檎のうたをうたう
僕はどこにいるのか

眠ろうとは眠れず
眠るまいと眠った
自分のいうことも
きかない僕の見る夢に
大切だったあなたさえ
居なくなってしまった

無人の心に降る雪は
願望のためでもなく
無人の心に降る雪は
絶望のためでもなく
知っている筈とばかり
ただ降り積もってゆく

林檎をひとつ放る
それからはじまるならば
いつしか林檎の木の下で
あなたにくちづけさせて



89 / HP / 編集
2009/11/29 13:42

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