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前頭葉のあたりに悪意を飼っている
ロボトミー手術さながらに
彼女はゆっくりゆっくり
わたしの目蓋の上あたりの柔らかい隙間から
長い時間それを注ぎ続けた
人の体温はわたしの悪意を溶かして
それは音もなく染み渡る
わたしがスタートをかけるまで
待っている、イメージを再生しながら
わたしは戦う手を、振り下ろす武器を
無くしてしまって
ごめんなさい、ごめんなさい、と
大人になってしまった
そして予感する
立ち上がらない膝に杭を打ち
笑わない顔に切り込みを入れ
その悪意と彼女を
責め続け喜ばせていくのだろうと
拍手喝采の舞台
観客は最初から最後まで
彼女ひとり
大好きな彼女ひとり
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