08/19 18:34
「最終的には」
ガラス玉
Tさんと久しぶりに遊ぶことになって。
学歴の事について、話題になりました。
自分用メモとしても、ちょっと書いてこうかと思います。
学歴でいう○○卒業というのは、卒業したらもらえるモノで、卒業しないと貰えないもの。
当たり前やないかい!
と思う方もいると思います。
ではでは、戦前、戦後、現代とで比べて見ましょう。
戦前は今ほど学歴に拘ってはいません。
義務教育も中学までではなく、小学校までです。
(その義務教育である小学校もろくに来れない子も多かったとか。)
そのため、男女共に小卒が最終学歴というのも珍しくはなかったし、戦後でも男子は中学、高等学校、専門や大学に進むものの、大学や専門学校に進む人は少数でした。
女子は中学を出てから、高等学校にいく。
というものも多かったそうで。
今と変わらない?
そんなことはないのです。
当時は出稚奉公というのも多く、小学校を出てすぐに親元を離れ、親方や店子につき、お正月やお盆しか帰れないー…という場所もあったりして。
高校に行くのは2割。大学は1割
くらいな割合だってあった時代だと聞きます。
(男子ですらこの割合。女子はもっと少なかったでしょう…)
戦後から少しずつ高校を卒業したり、大学や専門学校まで進む人も徐々に増えました。
年代毎にその比率は上がっていっています。
さて、現代では、中学までが義務教育とされてます。
高校からは任意です。
いくかどうか。卒業するのかしないのか、できるのかできないのか。全てが自己責任。
ここからが、本題です。(前置きが長いですな)
どうしても事情があって行けない方も、できなかった方も、3つの選択肢が目の前に出現します。
『中卒』か『通い直す』か『高認を取る』か。
高認を取ってても中卒と変わらないですし、中卒よりも高卒があった方がいいので、私は通い直す事をお勧めしますが。
高認とは『高校卒業程度認定試験』の略です。
噛み砕くと、『この人には、高校を卒業できる程度の学力がありますよ』という認定証を貰える試験です。
ここで注意するところは、『認定証』であって、『卒業資格』ではない事。
資格ではあるので履歴書に書くことはできます。
書けますが、高等学校を卒業はしていないので、最終学歴は『中卒』です。
高卒の資格が必要なところは受けられません。
ない人よりは採用に加味してもらえますし、学校や職場によっては採用してもらえたりしますが、それだけです。
大検を受けてても、同じことなのです。
高認を取って大学を卒業している場合は?
…高卒資格持ってないからと断られるケースもあるとか。
企業の大半は、『就職した後、ちゃんと会社に毎日来れるのか』という基準を高校に通えていたか。
に判断基準に置く企業も少なくないそうなのです。
何が言いたいかというと。
高校は、卒業しといた方が、いいよ
ということをTさんと話しました。
先日久しぶりに会ったTさんとのお茶会は、こうしてほろ苦い話題から始まったのでした。
高校卒業とは、人生に於ける切符なのではないかと私は思うのです。
進学にも就職にも、大なり小なり必要になります。
通えなかった君。
行けなかった君。
いろんな事があって行くことすらできなかったとしても
諦めてしまわないでね。
行くことも通うこともできず、どうしたら皆と同じキラキラした世界を。
どうやったら私も見ることができるのかと。
私もそこに行けるのだろうかともがいたあの頃を思い出しつつ。
ネットの海の片隅から
同じくもがいてるかもしれないあなたに向けて、願わせてください。
いつかこの切符を手に入れて
一緒に、キラキラにいつか仲間入りしようね、と。
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