01/17 21:20
「かたちを変えたゆりかご。」
ガラス玉
ずいぶん前のエチカだったと思うのですが、写真を紹介する特集で、忘れられない一葉があります。
それが撮られた場所は、毎年干潟が氾濫し、被害が出ていた場所でした。
国は、土地を拡げるため、そこの海を壁で遮り、埋め立てる事にしたそうです。
当然、土地に住む人達は、反対しました。
《海を愛して》いたから。
しかし、国からの説得で、『水害の被害を抑えるため』と言われ、みな、了承したそうです。(家族を水害で失った人が、多かったから。)
こうして、干潟は無くなりました。
干潟の最期の年。
その写真は撮影されました。
白と黒の中、水飛沫を飛ばしながら、求婚のジャンプをする、ムツゴロウ。
近い未来、子々孫々が絶える事を知らず、子々孫々に未来を繋ぐための、営み。
だからこそ、写真を撮った、撮影者さん。
そこに込められた、その意味は。
たしかに、干潟は、海の生き物達のゆりかごでした。
今、干潟は花畑。
かたちを変えたゆりかご。
花に息づく生き物達が、春に命を謳歌する。
命のゆりかごは、今日も続く。
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