[瑠璃色苺大革命]





砂時計をひっくり返して
それを
逆立ちしながら見ている。
砂は、窓の外の色と同じで、
黄昏時をだいぶ前に過ぎた時分だ。
じょじょにひたいに
赤いものがたまってくるので
それは赤いですねと
液状のご挨拶を掲げる鳥は、鳥目なので
こっちのほうなんか見向きもせずに
(それどころか壁に向かって)
おはようございます!
おはようございます!
を、くりかえしているのだから
昔イモウトのひたいが割れて
なかからいくつもの赤い赤い液体が
とびだしていったことを
思い出すのです。
(何針か縫った記憶は煙のように)
まるで首から上にたまってきているような
ショートケーキの上にのせられているようなきぶん
ああ、いますぐに、たべられたい
たべられたい
たべて。
床にのぼっていっている夜の粒状の
夜の粒子が
てんじょうにたまっていっているようにみえるので
「重力反対!重力反対!」
たすうけつで、げこくじょう
反転を行使します。
羽を持つ生き物が全て土中へ沈み飛んで沈んで息
を、殺す。
鰓を持ったまま雲を食む魚や、虫のふりをするとかげ。
砂時計は逆流して
さかまいていくのさ(なにもかもが)
夜はいつまでも赤々と
(桜吹雪と血しぶきとウスバカゲロウ)
そして血管が瑠璃色に染まる静脈
すべて静脈
二酸化炭素を廃品回収
(今日人類が初めて木星についたよ)
夜にぶら下がっている
あれら星ひとつぶひとつぶがショートケーキの
うえにのっかているもので、
ちきゅうにのっかているわれわれは
いつか食べられてしまうのですよ餌。



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