[カニバリズム]






田中は回転しながら目覚めた。
マカロニを覗いて大空を見ることが無益であると諭された日から眠り続けていた。
沸き立つ血液からここが電子レンジの中であることを知った。
−−そうか、俺は冷めてしまったのだな。
回転される田中の嗜好がスピードを増す。
沸き立つ。
沸き立つ。
レンジの外には空腹をこらえきれない田中が立っている。
立ちながら回っている。
横回転だけでなく縦回転やひねりまで加えての回転に田中は嫉妬した。
嫉妬が沸き立つ。
チン♪
あー、腹が立つ、その高い金属音。
田中の断末魔はかき消され咀嚼する田中(/される田中
フォークで挿されたわき腹から(田中のわき腹から)どろどろと蕩ける。
蕩・・ける嫉妬(は、沸き立って+いる)
嫉妬方の田中がフォークに指されては頬張れる。
回転されながらすりつぶされる田中の嫉妬が回転する。
中田が目覚めた。


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[Impressionnabilite]


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