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[133]
By ゆうじ
08-11 16:46
それからもジェシーはやっぱりイライラしてて、見ているこっちも腹立ってきちゃって。
聞いても何でもないってゆーだけで、どーしたらいぃかわかんねーし。
「何だよ、何もないわけねーだろ。言えって」
そんなんで強めに聞いた。
「だから、どーでもいーんだよ。関係ないから」
関係ないと言われた事があまりにもムカついて、僕は部屋を出ていった。
ロイから何度か着信が来たけど、イライラしてたから出るきもしなかった。
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[134]
By かず
08-11 22:28
毎度楽しみにしております。
ジェシーさんに何があったんでしょう?
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[135]
By ゆうじ
08-11 22:53
部屋を出てきたはいぃが、行くあてわなく、夜中に出てきてしまったので人気も少ない。
「どーしよっかなぁ…」
携帯をみるとロイから鬼電
眺めているとまたかかってきたのですごすごと出た
「どこいんだよ〜帰ってこいこら〜」
「無理」
「ジェシーもどっかいっちまったぞ?」
「だって…」
ロイと喋っているといきなり誰かが後ろから乗っかってきた。
「「なになになになに」」
身体を強張らせていると嗅ぎなれた匂いがした。
「…ジェシー…」
彼はどうやら僕を探しに来たみたいだ。
「こら、帰るぞ」
「じゃ言えよ」
僕はさっきの彼のセリフを思い出し頑として譲らなかった。
ジェシーはため息一つついて「帰ったら話すから」と言って、仕方なく僕も部屋に戻った。
「僕に不満あんだったら直接…」
玄関を閉めて話し始めたとたんに、痛いほど腕を引っ張られて強引に寝室に連れてかれた。
ロイは、連行される合間に目があったとき何故かニヤニヤしてた。
「痛いって!」
ジェシーは寝室に入ると、強く身体を抱き締めてきて、僕の首に顔を埋めた。
そのまま動かずにいるので僕もわけがわからず、今度は静かに聞いた。
「ジェシー…どうしたの?」
「お前は、お前はさ。」
顔をあげずに話しだした。
「俺の事、本当はどう思ってんだ」
「?」
ジェシーがいきなり思いもよらない事を聞いてきたので、なんて答えたらいいのか…
「俺はお前からされたことねぇし、っつか最近夜避けてるだろ」
「…」
もしかして…今までのはそれなのかよ…
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[136]
By ゆうじ
08-11 23:28
ジェシーが顔をあげる
別に避けてるんじゃないのに…いや、避けてることになるのか?
ロイがいるときはジェシーに求められても丁重にお断りしていた。っつか、うまくかわしていたつもりだった。
彼が言うのは僕から誘ったことがないとか…っつかハズイってんだよ
したいさ、僕だって…
でもジェシーみたいに積極的にはなれないし。
日本には恥の文化があるってのを知らないのかよ。
「今までのは、それだけが原因?」
「そうだよだから、俺は別に…」
「ジェシーの事嫌いなんじゃないよ、そんなわけないだろ?」
「…なら」
こーなったら仕方ない
僕はジェシーのシャツの首を掴んで引き寄せて、僕らしくない強引なキスをした。
それから、ベッドに押し倒してジェシーの上に乗っかってシャツの胸元をつかんだ。
「僕は、ジェシーが好きだよ。でも分かりずらかったのかな…不安?身体を合わせなくても思いは通じるでしょ」
ジェシーは黙って僕をみた
「ジェシー、大好きだよ。愛してるから……だから関係ないとか、言うなよな…」
何だか胸が締め付けられて、顔が熱くなった。
片目からだけ、ポロポロ涙が出てきて、自分でも変な泣き方だなぁと思った。
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[137]
By ゆうじ
08-12 01:15
僕はもう、それ以上のことはなんも言えなくて、ただただ片目から落ちる涙で彼のシャツを濡らしていた。
「ジェイ、ごめん」
ジェシーの手が僕の濡れた頬をぬぐった。
それから僕を自分の胸に引き寄せた。
「俺は、お前が思ってるほど強くない。強がってるだけだから…それにな…お前は今まで、女と付き合ってただろ?俺とは違う。」
違うと言われて胸がズクッとした。
「…でも」僕は…
「それは別にいいんだ。だけど、俺達みたいなのは、セックスでも何でも、確認しないと不安になるんだ。態度で示してくれないと分からないんだょ。」
僕はまだ分かってなかったんだ。気持ちは通じるなんて、確かに不確かなもの。特に彼らは、孤独を感じやすい。紛らわすために身体を合わせて一時の快楽に溺れる。
僕は本当の意味で、彼を理解出来ていなかったんだ。
「…ジェシー。僕もごめん、恥ずかしかったんだよ。ただそれだけだから、ジェシーのこと嫌いなんじゃないから。」
「…あぁ」
僕は身体を少し起こしてジェシーと目を合わせた。
「ジェシー……しよ。」
彼は少し笑った
「いいのかよ」
「僕だって本当はしたかったんだよ。…ロイがいなけりゃ」
よく考えたら元凶はあいつだ。
「ロイがいなかったらなんだよ」
ジェシーがいたずらに笑うもんだから、言ってやった。
「ジェシーに僕をメチャクチャにしてもらったのに」
あぁあ〜何言っちまってんだ自分…
「何だよ…今のさりげない悩殺的なセリフは」
彼が今度はひょいと僕を下にした。
「今の、すんげーキタ…」
僕は少し笑った
「ジェシー、好き?」
「好きじゃない…愛してる」
「僕も好きじゃない」
「じゃあ何?」
「愛してるよ」
「誰を?」
「聞きたい?」
「うん」
「僕の目の前にいる人」
「じゃあ俺しかいねーな」
「そぉだね(笑)」
ジェシーが優しくキスをしたと思ったら、今度は深くて身体が一瞬で熱くなるようなキスをくれた。
いつもより永くて優しい口付けは、お互いを安心感で気持ちよくさせた。
肌を合わせると精神が繋がったような、お互いがお互いを求め合うって、こーゆーことだって分かった気がした。
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[138]
By 名無し
08-23 18:06
忙しいのかな?
続き待ってま〜す
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[139]
By ハチ
09-01 19:51
ゆうじさん…(;´д`)
禁断症状が(._.)_
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[140]
By ゆうじ
09-10 22:14
お待たせしました
続きかきますね( ´∀`)
続き…
それから、僕はジェシーの実家、というか正しくは父方のお婆様の家に就活も兼ねて居候させてもらうことになった。
ロスには中学のとき研修旅行で行ったきりで久々だった。やっぱり雰囲気はイギリスと違った。
なんか、ジェシーが育ったとこなんだと思うと何故だか懐かしく感じてしまう。
不思議だ…
それよりも、聞きたいけど聞けない事が僕にはあった。
でも聞いといた方が覚悟の必要性を確認できるし、僕としてはやっぱり知っていた方がのちのち心配事を増やさなくてすむだろうからやっぱり聞くことにした。
「ばー様は、ジェシーが同性愛者だって知ってんの?」
「いや、家族には何も」
意外でもなかったが、家族に秘密をもつのは罪悪感が湧くものだ。僕も言ってないしね。
彼いわく、「お前が言うばー様に言ったって仕方ない。歳も歳だし何にしても心臓に悪いよ」だそうだ。
ばーさまは敬虔なクリスチャンだった、タブーな話はタブーってことだ。
僕は、とゆーより日本人って宗教に異常に執着する人が皆無といっていい、こちらと比べるとそうなる。
社会的なんたらと考えていたが、ばー様からしてみれば僕らの関係は『禁断』とゆー強い表現を用いてバッサリと切られる感じだ。
横でジェシーは涼しい顔をしている一方、僕は頭をフル回転させ、ばー様の家に着くまで眉間にシワを寄せていた。
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[141]
By 名無し
09-20 21:55
もう来ないんですかね、結構楽しみだったんですが。
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[142]
By ハチ
10-02 20:10
ゆうじさん
もう書いてくれないんですか(._.)(涙)
待ってます
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