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[1] 女友達から…
By まさ
04-13 07:47
初めて知り合ったのは友達に誘われて始めたガススタのバイト先でした。
CA002
[編集] 妹の部屋覗き
[2] By まさ
04-13 08:06
僕は中学の頃からバイクに興味があり、前々からそのスタンドでバイトしていた友達2人に誘われていたので、バイクやツナギ等、レースをする為の資金を貯めるためにバイトを始めました。


たまたまそのスタンドの社員さんの俊さん(仮名)がつい最近までレースをしていて(随分後で分かった事ですが、当時ではレース界では結構有名な人だったみたいです)、全く整備知識のなかった僕に自分のバイクを使って教えてくれたり、自分が勉強して来た大事な整備に関しての本や独自のセッティング手帳を譲って貰ったりしました。


資金も貯まり、一式揃えたら『車の免許もないんやから』とサーキットまでバイクを運んでくれ、指導までしてもらっていました。
(かなりのスパルタでしたが…)


そんなある日、何時もの様にバイトをしていると俊さんが1人の女子を連れて来ました。


 
pc
[編集] 妹の部屋覗き
[3] By まさ
04-13 08:28

当時、バイク一色の生活の僕は、女子よりもバイクに興味があって、気にしませんでしたが、友達2人が

『あの子誰やろ?』
『俺の女より可愛くね?』
『何で俊さんが連れて来た?』
『お前、俊さんに誰なんか聞いてきてくれ!』
などと騒ぎ出したんで、
渋々俊さんに聞きに行きました。


俊さんはその女子とスタンドの隅で何か説明していました。


俊さんの側に行った時、初めて彼女の顔を見ました。


少しだけ茶色いストレートのロングヘアー、薄いピンク色のリップ、目はクリっとしてて…

確かに可愛くて…


女子と目が合いましたが、思わず逸らしてしまいました。


『まさ どした?』
俊さんが先に聞いて来ました。

『あ…いや…何でもないです…』
思わずそう言ってしまいました。


『ああ こいつの事か!また後でみんなに紹介するわ(笑)』

『あ、はい…』

もう1回女子を見てみたら、女子も恥ずかしそうに俯いていました。


 
CA002
[編集] 妹の部屋覗き
[4] By まさ
04-13 18:02
友達のトコに帰り、後で紹介するって事を告げると

『待ち遠しい!』
『声はどんなだった!?』
『なんで面接もなしに、しかも何で俊さんが連れて来た!?』

など、当時の僕にとっては全然関心のない事ばかり。

『後で分かる事やから仕事せえや〜』
とか言ってる内に僕らは俊さんに呼ばれました。

『今日からバイトする事になったミヨ(仮名)や。
仲良くしてやってな!』

みんなで
『は〜い…』


『ミヨは取り敢えず窓拭きとウエスの洗濯しよって、時間がある時は誰でもええから一緒に接客な!
みんなもミヨが来たら教えてやってな!

じゃ!仕事しろ〜(笑)』


またみんなで
『は〜い…』


・・・・・・・。

なんで僕に質問責めした事を直接聞かないんだよ…。


ま、僕にはどうでも良い事なんで気にならないけど。







お客さんが途切れた午後8時頃、僕は洗濯器の前に行きウエスを畳んでいました。
友達連中は相変わらず待機場所でふざけ合っています。


ふと視線を右に向けると、ミヨがこっちに歩いて来ていました。
(あ…こっち来てる…。)


内心ドキドキしながら、顔は平常を装って黙々と畳んでいると
『スタンドって暑いね。思ったより重労働だし。』

当時の僕にはこれまた関心のない内容です。


僕は適当に
『そうやね…、まぁ、その内慣れるよ…。』
本当に適当に返してウエスを畳んでいました。


(○○サーキットの下りのヘアピン…あそこのブレーキングで…)
などと考えながらだったと思います。


日にちが経つにつれ、ミヨさんの事が色々聞けました。


家はスタンドから自転車で40分程かかる所にあるとか。
(メチャメチャ遠いやん…。)

両親は離婚していて、今はお母さんとお姉ちゃん二人と爺ちゃん家に住んでいること。

同い年なこと。

市内の女子高に自転車で通っていること。

俊さんとは、俊さんの実家が経営している会社でバイトをしていて知り合ったこと。

そこで俊さんと仲が良くなり、そこを辞めてスタンドのバイトに来たこと。

他愛のない話も度々する様になり、何時からか僕はミヨさんに会う為にスタンドに行く様になっていました。



 
pc
[編集] 妹の部屋覗き
[5] By まさ
04-13 18:50

なんとなくミヨさんも僕とペアになって接客してくれる様になって、益々バイトが楽しくなっていきました。


僕が接客するお客さんが、車の給油と灯油を買ってくれるお客さんだと、必ずミヨさんが灯油を担当してくれました。


ここのスタンドは結構忙しく、休憩もままならない状態でして、更にその日は輪をかけて忙しくてバイト生もみんな残業しました。


やっとバイトも終え、一緒に上がったミヨさんとジュースを飲んでいました。


『私達最近引っ越ししたんよ』

「そうなんや、ミヨさんちって遠いって言ってたよな。」

『そうそう、でね 帰り道ちょっと怖いけん、一緒に帰ってくれん?』


マジ!?
かなり嬉しくって思わず顔がにやける所でしたが、帰り道を聞くと反対方向…。


「え〜 逆方向やん〜。
俺が家に帰れるんは何時になるん!?
ちょっとヤだ。」

『お願いっ!』

実際嫌でした。
明日はレースの日だったので、バイクの整備や身支度をしとかないと…。

でも、幸い明日はサーキットまでは親が運んでくれるので(俊さんは仕事)、朝寝坊はないか…。

「ん〜、分かった。」

『んっ、ありがとっ♪』

帰りの身支度をして、二人で事務所を出る時にミヨさんが、
『まさ君逆方向やったら、私と同じ方向に帰ったら不自然やん?
先にミヨが出るけん、10分位したら出て来てくれん?
少し先で待ちよるけん♪』
そう言って何だか嬉しそうにスタンドを後にしました。

(ちょっと怖いけんって頼んで来たのに、変な人だ…。)
僕は内心、最近妙に僕らの心の距離が近づいて来ていた気がしていて、ひょっとしたら告白されるんじゃないかと少し期待しながらスタンドを出ました。


 
pc
[編集] 妹の部屋覗き
[6] By まさ
04-13 20:12
スタンドを出る時、友達にちょっとバイク屋に行くと言い訳をして、
ミヨさんが居る方向へ急いで自転車を走らせました。


何時しかミヨさんを好きになっている自分に気付いたのも、その頃からでした。


少し先の歩道で待っていました。

『ごめんねっ』

「いいよ、けど今日は疲れたけん、ゆっくり走ろうや(笑)」
ミヨさんの話だと、ミヨさんはいつも結構飛ばして帰っているらしいです。


2人で並んで国道沿いの歩道をゆっくり走っていました。


「前の家(爺ちゃんち)から学校まで遠いのに、なんでチャリ通やったん?」
何気に聞いてみました。


『・・・・・・・・。』


ミヨさんは黙って話してくれません。

(聞こえてないんかなぁ?)
そう思ってもう一回聞こうとした時。


『最初は電車通学してたんよ。けど一週間位したら痴漢に遭う様になってね…。』




聞くんじゃなかった…。
折角の楽しい時間が台無しだ!

犯人に怒りを感じながら、自分の気配りの無さを後悔しました。

『けどチャリはかなり速くなったよ(笑)
まさ君より速いかも(笑)』



よかった…。
なんか分かんないけどミヨさんは凹んではないっ!


『まさ君てほんとにバイク好きなんやね。』

「うん、バイクする為にバイトしよるけんね。」
(今はミヨさんに会う為って言うのも入ってるけど。)

『私はバイクのどこが好きになるんか分からんわぁ。
コケたら痛いし、スピードだしても恐いやん。』

「そのスリルが堪らんのよ。
それにサーキットなら公道と違ってコケても車やガードレールはないしね。
本番のスタートの瞬間がたまらんよ!
頭ん中が真っ白になって、足が地に着いてない感じよ!」

ミヨさんはクスっと笑い
『ほらね、バイクの事になったら夢中になって(笑)』


「・・・・。
なんか同い年やのにお姉さんみたい…。」


『男の子は何時まで経っても子供みたいなもんやってさ(笑)』


どうも会話の度に僕をからかって一人で笑っているミヨさん。


そうからかわれるのが心地よく感じていました。




 
CA002
[編集] 妹の部屋覗き
[7] By まさ
04-13 22:53
 

普通に自転車で走ったら15分位の道のりを、倍以上かけて色々話しました。


俊さんの事、まだ会った事のない俊さんの奥さんの事、
それからミヨさんのお母さんの事、2人のお姉さんの事、お爺ちゃんお婆ちゃんの事、
僕の両親の事、両親が経営している会社の事、妹の事、
ミヨさんの通ってる女子高も聞きました。
少しビックリしたのは、中学からの悪友のヒデ(仮名)のお姉さんと同じ高校で、名前を言うとヒデのお姉さんを知っていたからです。

ミヨさん曰わく、学校では知らない人は居ない位のヤンネーらしい…。

ヒデもヒデだから変に納得しました(笑)。



『まさ君の登下校の途中にミヨの通う高校あるやろ?
出来たら毎日学校の前を通ってくれたら嬉しいな♪
朝バッタリ会ったら おはよう♪
帰りに会えば途中まで一緒に帰る♪
どう?楽しくない?』
とも言われました。


僕はかなり嬉しくて嬉しくて、顔に嬉しさが出ていたと思います。






『…まさ君は今好きな人おるん?』




突然のミヨさんの言葉にびっくりして
「お・・・
おる訳ないやん!(汗)」
(ほんとはミヨさんの事が…。)


『ふ〜ん…
まさ君はバイクが恋人なんやね〜…。』

「バ…バイクは恋人とかじゃなしに今の生き甲斐やで!」

『ふ〜ん…。』



「…ミヨさんはおるん?」


『おるよ♪』


「誰?俺に言う位やから、俺の知っとるヤツ?」

もう心臓はバクバク言って、喉の奥から心臓音が響く感じでした。



 
CA002
[編集] 妹の部屋覗き
[8] By まさ
04-14 08:44
 


『・・・・・・・

言わない(笑)』


「え〜!
気になるけん言うてよ〜」


『言っても叶いそうにないけん言わない(笑)』


「確かに俺に言うても叶わんかもやけどさぁ〜。」


『叶わないんじゃ尚更言わない(笑)』


そうこうしている内に、ミヨさんちの家の近所まで来たみたいで…。


『あ…ここまででもう大丈夫やけん、ありがとう♪
明日からの登下校楽しみやねっ♪』




「ちょっ…待ってや〜
なんかスッキリせんけん、お願いやから教えて!」


『ヤダ(笑)』


「俺、考えながら帰ったら事故るかもよ!」


『またまたぁ、
…けど、ここまで送ってくれたんやし、言おうかな?』


「教えて!」
僕は自分の名前を言ってくれると期待しました。




 
pc
[編集] 妹の部屋覗き
[9] By まさ
04-14 09:16



『じゃあ言うね!』


(頼む!僕の名前を言ってくれ!)
自転車のハンドルを握る手に力が入ります。





『その人はスタンドにおる人でね、一緒におったら楽しくて…』


「うんうん…」
(やっぱりスタンドの人間や!)

ドキドキ・・・


『性格はちょっとだらしないけど、そこがまた良いんよね♪』


「ふ〜ん…。で、誰?分からん(笑)」
(俺もだらしないよ!)

ドキドキ・・・


『じゃあ言うよ・・・』


「早よ言うて(笑)」

僕はレースのスタート前の様に緊張がピークです。





『・・・明弘君・・・』





「・・・・・!? 明弘!?」

何か全身の力が抜けた様な…
血の気が引いて行く様な…

明弘は中学時代の同級生で、勉強も運動もさほど出来る奴ではなく、お客さんに対しても直ぐに感情を表す様な奴です。





「・・・そ、そうなんや!頑張って叶ったらええな!
影ながら応援するけんな!」

今の僕の精一杯の強がりで言葉を返しました。



『んっ♪ありがと♪
まさ君も好きな人が出来たら言うてよ!
ミヨも応援するけん♪』


「わ、分かった!」


『絶対に他の人には内緒やけんね!
じゃあありがとう♪
バイバイ♪』


「バイバイ!」



pc
[編集] 妹の部屋覗き
[10] By まさ
04-14 09:37
 

国道と環状線が交わる大きな交差点で別れました。


ミヨさんと別れるまでは笑顔でいました。
自分の気持ちを今伝えたら、ミヨさんが困ると思ったから・・・。

(同じ道は帰らんとこう…ミヨさんと初めて一緒に通った道やから…)
帰り道は結構遠く、色んな事が頭に浮かびました。


明弘か…
あいつの事やから、全く気付いてないんやろな…


ミヨさん告るんかな…


そう言えばミヨさん、バイト中にちょこちょこ明弘の事を見よった気がするな…


俺って馬鹿やな…
超期待してミヨさん送って…
自分で失恋を催促して…





…あ…明日レースか…








 
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