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[1] はるさめ
By 茄子娘
05-04 09:02



一度はダークサイドへ落ちた君を
救い出してくれたのは遠い彼方へ
銀のスプーンにのせて
君はもう十分だって言うけれど
夢にまで出てくるんだろう

何もかもを突き飛ばして
そうして手に入れたその空間に
独り孤独の城を建て満足げに笑うけど
何時だってあなたからの返事は来ないし
憧ればかりが塵になる


(だってあなた言ってたじゃない
哀しみの上にも三年いれば
何も感じなくなるって)


程よく綺麗に並んだパーツを握り潰して
手のひらからこぼれたそれをさてどうしようか
あなたにとっての無表情はもはや
褒め言葉でしかないから




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[2] By 茄子娘
06-07 23:52



今からでも遅くないんじゃないかとかまだやり直せるんじゃないかとか
けれど今まで積み重ねてきたものを壊すのを躊躇う自分もいるのは嘘でもないし


あぁ まるで二重人格
真っ黒な画面にうつる自分の顔は驚くほど無表情




P02B
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[3] By 茄子娘
06-21 22:29



今日が最後だと言い聞かせて
我が儘の塊を投げつければほら
地面に飛び散った水みたいに
いずれは消えてなくなるから

そんな筈はないと言い聞かせてた
それの真相に気づいたときの
同じ人に二度フラれたような
あの感覚だけを胸に閉じ込めて


そうたったの二週間でも
ほろ苦いカラメルのような
似た者同士の不安定さも
足してプラスになるんだし
そうあたしは守られるばかりでなく
並んで隣を歩いていきたいのです




P02B
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[4] By 茄子娘
07-05 22:28



これでいいと思い込む
お得意のポジティブシンキングで
こころはいつも空っぽ
大丈夫を唱えて
痛みにやっと慣れてきたようだ

相も変わらない若さで
突っ走るのも悪くはないが
そろそろ気づけよ
あと約三年のいのち
限界地点はすぐそこさ


夜明けとともにあらわれた欲望を
レシートに包んで
ドラマチックな展開も
そのうち薄れていくだろうから
独りで生きていくための強さを
今のうちからたくわえていくのです



P02B
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[5] By 茄子娘
08-03 14:04



そう結局はガマンガマンガマンの連続
さらに羨ましいをプラスして

ごちゃごちゃの頭で思うのは
いつでもあの時のことばかりだ




P02B
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