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[1] ﾕﾗﾕﾗと─ …
By mog 
11-05 06:51
──もういいかい
青空に落ちる脆弱な歌
賑やかにうごめく喧騒は
無邪気な質問を掻き消していく
──もういいかい
夜空にうごめく哀しい歌
街灯に映る静かな哀愁が
無邪気な訴えを呑み込んでいく
小さな合唱の歌い手達は
秋の乾いた空気を呼吸して
朱く黄いろく光を揺らし
今も安らぎを待つ
凩が吹けばそれで終り
鮮烈な想いは
たしかな愛を口ずさむ
W33SA
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[6]
By mog
01-21 05:02
たくさん生きた割に
意外と少ないな､
思い出の数
多分一晩で語り終えられるほど
もう５分の１くらいは
生きたはずなのになぁ
まぁ
二晩三晩も語りたくも
ないんだけどね
聴く方も聴かす方も
くたびれるだろうし
…じゃあ
まぁ案外
これくらいが
上々なのかな｡
きっと
そんなもんなんだ。
beskey
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[7]
By mog
01-26 23:58
大事なものほど
貴いものほど
意外と早く
儚く消える
そんな欲張りな
言い訳は
幸せを知る人の
わがままな幻
無機質な時計の針は
だだなんて
こねることはないのに
ただただ
微笑ましい誤解だよ
beskey
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[8]
By mog
02-04 02:03
あ
ああ
あああ
あ あ あ あ
あ ああ あああ あ
あ ああああ ああ
ああああああああああああああああああああああ！！！
指で叫ぶ
ペンで叫ぶ
文字で叫ぶ
ﾎﾟﾂﾎﾟﾂ ｻﾗｻﾗ
高らかに
書く理由なんてわからない
こんなの伝う訳がない
意味がない
きっとため息を吐き出すほうが
まだまし
beskey
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[9]
By mog
03-26 16:00
〜忘れない
｢もう十分でしょう｣
なんて台詞は
いつまで経っても
ただの弱音
どれだけ時間をかけて
積み上げた足跡も
キミから逃げ出す為の
盾になんか成ってくれない
サヨナラは告げた筈なのに…
理由はとうに分かってるんだ
逃げるためにつけた
後退りの足跡
前を向けないのは
君が来ないから
自分を護りたくて造った盾
待ち構えるのは
君が待ち遠しいから
前を向いても
後ろに付きやしない足跡
しがみついて
離れないのは
後悔じゃなくて
きっと僕のほう
弱音の度に
溢れるﾒﾓﾘ
君を忘れることを
忘れない
そうして僕は
君を忘れない
beskey
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[10]
By mog
05-03 04:32
〜大丈夫
君は大丈夫。
きっと
大丈夫だから。
届けばいいのに
言葉じゃ届かない気持ち
頑張って頑張ったから出来た
君自身のための壁
立派で独りぽっちな心の壁
外からのエールが中々届かなくて
自信がないなんて言葉に
自信を持って
ねぇわかって
自己否定の上手な君の言葉は
君に救われた僕の
色んな想いまで
否定してることを
ねぇ気付いて
君は知らず知らずかも知れないけれど
僕にたくさんをくれた
こんな感じにきっと君はたくさんの人を救ってたんだ
あとは君だけなんだよ
大丈夫だよ
いつか届けるから
君の耳にしっかり届くところまで
僕が君に言い続けるから
一枚一枚大切に壁を取り払ってみせるから
ね、だから君は
楽になっても
自分を好きになっても
誰かを愛しても
泣いても
大丈夫なんだよ
beskey
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[11]
By mog
06-25 02:22
ふわり
ふわり
闇の中を
照らすでもなく
紛れるでもなく
一心不乱に乱れ飛ぶ
それは
呼吸よりも速く
瞬きよりも遅く
僅かな星屑と重なって
宙をせせらぐ
爽やかな湿り気を帯びた
6月の夜のこと
beskey
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[12]
By まに
07-18 21:45
ただ 言の葉よ
終わって欲しくないのだ
乗っかっていて
いつだって
此の 今に
此の 心に
W63CA
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[13]
By mog
10-06 08:47
- ｵｰﾊﾞｰﾌﾛｰ -
言葉に出来ずに
飲み込んだ想いは
いくつ在っただろう
宙ぶらりんの想いは
誰が伝えるのだろう
溜まり貯まって
重たくなって
僕はその場にしゃがみ込む
beskey
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[14]
By mog
12-09 01:52
辛いだの悲しいだの
そんなに君は不幸をお望みかい？
丁寧に事細かく負い目を探したりして
物事はいつまでも変わらずにいてくれないのに
僕はいつだって幸せだよ
失敗や反省はもちろんあるけれど
根拠のない希望だって？
そうだよ
君の失望だってそうだろ？
君と僕の違いなんて
きっと大したものじゃないんだよ
beskey
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[15]
By mog
12-09 01:52
蒼に静んでいた空は
ゆっくりと朱に呑まれ
次第に藍に滲んでいく
ついには黒に
染まったのだけれど
僕とあなたの白い息が宙に浮かんで
ふわふわと雪のように光るから
今年の冬の夜空はまだ
温かいままだ
beskey
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