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[ 1 ] ◆ 輝煌城・官邸兼公邸(宰相補佐官執務室)
** PC名:***** **

西側の公邸エリアは主に官僚達が日常生活を送る住まいとなっている。赤絨毯の大ホールが備えられ、晩餐会や舞踏会が不定期に開かれる。格式高い内装は当時の建築技術の粋が集められており、要人の宿泊にも使用されている。

宰相補佐官の執務室は三階の最奥に位置している。
一般的な執務室と変わらない間取りだが、決して人を招くような環境ではなく基本的に面会謝絶。ドアには訪問者を確認するために繰り抜かれた穴が空いており、在室時には“ルチエンテの眼”を嵌め込んで廊下を監視しているようだ。
もし入室が叶うなら、辛うじて一人通れる程の通路を残して天井まで積み上げられた圧倒的な蔵書が出迎えるだろう。室内を照らすのは地下室を連想させる薄暗い吊下灯一つ。更に執務机の後方の窓すら取り潰して壁全面に貼り付けられたボードには、夥しい数の羊皮紙のメモが貼り付けられている。情報の取捨選択が非常に不得手な為、その数は数千に及ぶだろう。矛盾するようだが潔癖の傾向が強く、清掃だけは行き届いている。奥の一室は寝室となっており、簡素なベッドとクローゼットが並んでいる。


※輝煌城は破壊困難な重層結界に包まれ警備が固められている。輝煌城周辺の空域も含め認証を受けた者以外は外部から全区画に立ち入ることが出来ない。

** 投稿日時:2024.02.01 20:04 ** [ 編集 ]
[ 24 ] ◆
** PC名:セバスチャン **

「それだけのリターンがありますから、多少のリスクはつきものです。如何に口が堅い者であろうと我ガ輩の前では赤子同然り、宛ら秘密の花園のようにひた隠しにされていた秘密を暴き出すあの快感と言ったら、──失礼。」

(暫くの沈黙が流れる。何処か呆れた表情で眺められていたが、やがて根負けしたように此方から視線を外してしまうだろう。何事においてもリスクはつきもの、深刻な精神汚染の果てにはかつて仕えた王の死が待っていた。それについては勿論言及しないまま、如何に優れたリターンが秘められているのかを鼻高々に述べ。
きっと彼女の祖父について尋ねられるだろうと構えていたが、予想外にも自身の過去のことを問われるなら思わず面食らって。彼女の知的好奇心の強さに悪態づきながらも、感傷に浸らず淡々と起こった事実を並べていこうと。だが、その表情は畏怖したように強張り一辺倒な声も少し震えていたのに気がつくだろうか。)

「ハァ、羆…。貴女も大概物好きですね。…アレは“例の戦役”で滅んだ、今では名も無き国の一つ。我ガ輩はあの日あの城と共に死ぬ筈が…、おめおめと生き延びてしまい今も生き恥を晒し続けているという訳です。以上、次。」

** 投稿日時:2024.03.20 13:40 ** [ 編集 ]
[ 25 ] ◆
** PC名:エンジュ・オルドゥース **

多少どころじゃない気が…。

(便利な能力に見えても、外敵に相手の情報が漏洩する可能性が高いのは問題があるのではと突っ込まずは居られなかったが、相手の記憶や情報が対象に流れ込む事象が常に起きるわけではないからであろうと感じたため、それ以上言及することを控え。あの日流れ込んできた記憶の正体の真相について触れた瞬間、少し前まで自慢気に語っていた相手の表情と声のトーンが一変した事に気付くと顔を反らし)

―――――………語りたくない事を聞いたみたい、ごめんなさい。…………貴方との付き合いは凄く長いとお祖父ちゃんは言っていたけど、いつからの付き合いか聞いても?

** 投稿日時:2024.03.23 09:38 ** [ 編集 ]
[ 26 ] ◆
** PC名:セバスチャン **

「──そうですね、決して語るべき事ではありません。が。貴女が謝る事ではありません。我ガ輩の咎です。それこそ羆のようにズケズケと嘲笑っていただいた方が気が楽というモノ…、やっぱり却下。少しはしおらしくしてなさい。」

(彼女の指摘通り、“慧眼”の持つデメリットは多少どころではなく相当なものだ。現に意図せず彼女への知的好奇心に囚われて危険に晒し、本来厳守すべき自身の内情すら露見させてしまったのだから。僅かな自身の変化を察してか、何処か控えめに謝罪の言葉が告がれるなら決してそのような表情をさせたかった訳ではないと自嘲的な笑みを溢し。彼女が少しでも悪く思わぬように緩慢に立ち上がり、少し間を空けてベッドに腰掛けようと。更に腐れ縁の祖父について話が及ぶなら、彼女から見えるであろう横顔に薄い笑顔が浮かぶ筈だ。)

「アレとは例の戦役以前からの付き合いでした。我ガ輩が彼の技術に一目惚れしたのです、今思っても悔しい限りですがね。“三顧の礼”ではありませんが、この我ガ輩が足繁く彼の元に通って口説き落とした記憶があります。」


** 投稿日時:2024.03.25 01:35 ** [ 編集 ]
[ 27 ] ◆
** PC名:エンジュ・オルドゥース **

――……はぁ…、一言多い。

(謝罪は要らぬと告げられても一度感じてしまった申し訳ない気持ちは簡単に拭えるものではなかったが、しおらしくしていろと言われ素直に従う事は出来ず僅かに頬を膨らませ突っ込みの言葉を発し、隣に座る相手を見つめるであろう。リンドヴルム大森林に住まう幻狼族を束ねる現族長ランドルフやプロシア領のアナフィエル以外にも古くから親しくしていた知人が居たと知り、プライドが高そうな相手と口数が少ない祖父が親しく会話する図を想像出来ず首を傾げ。口説きおとしたと聞き脳裏を過ったのは自身の中に流れ込んだ相手の記憶の一部の光景。祖父を押し倒していたかに見えたあの時に口説いたのか?…と変な勘違いしつつ、過去の出会いを懐かしげに語る相手の横顔を見つめて)

…………そう、ずいぶん大昔なのね。お祖父ちゃんの技術力は本当に凄かった…本当に。

** 投稿日時:2024.03.28 12:07 ** [ 編集 ]
[ 28 ] ◆
** PC名:セバスチャン **

「よく言われます。」

(中々変化に乏しかった彼女の無表情に漸く色が宿るなら、それが例え不満げだったとしても自身としては非常に満足だった。交錯した深紅の瞳にまるで三日月のように瞳を細めると、にいっと口端を吊り上げて薄気味悪い笑みを据え。そういえば彼女に面と向かって“笑顔”を見せるのは初めてだったかもしれない。
何やら思案に暮れる様子を眺めていたが、まさか彼女の祖父と自身がいかがわしい仲なのではと勘繰られていることなど思いも寄らず。彼の技術力の高さに話が及ぶなら、今回のきっかけとなった王立図書館での出会いに思いを馳せ。プロトタイプの飛行艇は当時の彼の技術力の象徴であったし、正に自身が彼に魅入られたきっかけでもあった。奇妙な縁があるものだと、自嘲的な笑みを静かに漏らすがそれを話すには余りに浪漫が過ぎるだろうと。)

「えぇ、途方もないほど時が経ってしまった。存じておりますとも、あの飛行艇が…、いえ何でもありません。他に尋ねたいことは?」

** 投稿日時:2024.03.30 07:54 ** [ 編集 ]
[ 29 ] ◆
** PC名:エンジュ・オルドゥース **

(爽やかとは程遠い背筋が寒くなるような感覚すら覚える笑顔らしき表情を見ても顔色一つ変化させることはなく、互いの視線が交わる形で相手の笑顔を見たのはこれが初めてだったような気がすると記憶を辿る内、王立図書館で正式な対面を果たした際に相手の失態で押し倒された出来事を思い出してしまい大きな溜め息を一つ。二人が出逢った時代と関係、相手の口振り、何よりも先日流れ込んだ記憶の一部が飛空艇が初めて大空に羽ばたいた場に相手は居合わせその光景を鈍色の瞳に焼き付けたことを自身に確信させ)

……プロトタイプが空を駆けた時の現場に居た人が羨ましい。お祖父ちゃんの中での最高傑作だったみたいで話題に出す度、声を弾ませ話してくれた…。

そうね…聞きたい事は他にも沢山ある。貴方にとってお祖父ちゃんはどんな人だったのか…とか。

** 投稿日時:2024.04.05 07:18 ** [ 編集 ]
[ 30 ] ◆
** PC名:セバスチャン **

(職人気質で余り笑顔を見せなかったグヴェインが飛空挺のテスト飛行の際、少年ような顔をして空を見上げていたのを思い出す。出来栄えを尋ねた当時の自身に対してはいつものように言葉少なに答えたのみだったが、どうやら孫娘の前では違ったらしい。
高飛車で他者を顧みない自身にとって友と呼べる存在は殆ど居なかった。対等な存在として、時には生きる意味を与えてくれた導として自身が“友”と表現したのには最上級の敬意が表れていて。)

「──お察しの通り我ガ輩は類い稀なる才能と実力を持ってして生まれた選ばれし者です、故にこの我ガ輩と張り合える人物など如何にカルドニア広しと言えど早々居ないのです、格が違うのですお分かりですねハイ、ですが…。あの老耄は、唯一、友…と呼べる人物だったのかもしれません。アレがどう思っていたのかは、今となっては知る術はありませんが。」

(不意に彼女から視線を外し何処か落ち着きなく手を組んで親指を高速で回転し始めると、口籠もりながらも意を決して彼女の深層心理について言及して。他人の事情に首を突っ込む事ほど面倒な事はないと思っていた筈だが、自分自身何故尋ねているのか分かりかねているようだ。)

「─して、…あの老耄が貴女を引き取ったのは、その、母親と何か…ゲフンゲフン。」

** 投稿日時:2024.04.11 11:55 ** [ 編集 ]
[ 31 ] ◆
** PC名:エンジュ・オルドゥース **

(自信過剰という印象を与えるには十分すぎる言葉。普段なら間髪入れずツッコミの言葉を返すところだったものの、在りし日の祖父との関係性に想いを馳せる相手の横顔が何処と無く淋しげに見えたような気がしたため、祖父から彼の眼のメンテナンスを引き継いでくれと言われた日のやり取りをぽつぽつと語り始め)

…………自分が居なくなったらあいつが困るだろうから、『ルチエンテの眼』の整備メンテナンスを引き継いでくれって、亡くなる半年前位に頼まれた。だからきっと、貴方の事は大切な友人の一人だって思っていたような気がする…。

(語り終えた後、他者と距離を置こうとする相手に罵られたり否定されるかもしれないと思っていたが、挙動不審な動きを繰り返し始めた相手から祖父に引き取られる事になった経緯について質問されるや否や未だ拭うことができぬ恐怖心から、僅かだけ表情を強張らせ)

………っ……。……その……色々あって……お祖父ちゃんから、何か聞いていたの?

** 投稿日時:2024.04.16 21:58 ** [ 編集 ]
[ 32 ] ◆
** PC名:セバスチャン **

「そう…、ですか。」

(彼との関係に青臭い感情など皆無のつもりだったが、実際彼女から言葉に表現されると何処となくむず痒いような感覚に襲われて。それでいて忘れようと努めていた喪失感も再び湧き上がってしまい、それ以上の言及はできなかった筈だ。
相手にしてははっきりしない物言いに母親との確執が今もなお尾を引いていることを確信すると、話題に挙げたことを早速後悔しつつ。メンテナンスで訪れた際、孫娘を預かることになったと言葉少なに語る彼のぎこちなさを思い出す。数百年振りに合点がいった訳だが、かと言ってこれ以上深入りするような度胸がある訳もなく。)

「ややややや、アレからは何も。──ただ、今にして思えば…アレから貴女を預かったと聞いた際、何処となく違和感はありました。すみません、忘れてください聞かなかったことにします。…用は済んだでしょう。帰りますか帰りますよね帰りましょう。」

** 投稿日時:2024.04.21 19:14 ** [ 編集 ]
[ 33 ] ◆
** PC名:エンジュ・オルドゥース **


(予期せぬ質問を聞いて動揺してしまい。珍しく落ち着かぬ様子で視線を彷徨わせてから、相手の瞳を直視するのを避けるかのように浮遊し続けているルチエンテの眼に視線を向け、動揺が落ち着くまで深呼吸を幾度も繰り返すであろう)

―――……そう、何も言っていなかったのね。

………………イヤ。図書館で能力を使って貴方が視た事を私に教えてくれるまで、か・え・ら・な・い。お互いを知る善い機会だもの。

(何も語っていなかったと知り、多くを語ろうとしなかった祖父らしいと口元を弛め。一方的に会話を打ち切り追い返そうと試み始めた相手の口ぶりと態度は母との確執を視たことを物語っているにも拘らず、一方的に話を打ち切られそうになるや否や、腹を割って語り合い交流を深める良い機会と笑顔を浮かべて示し距離を縮め詰め寄ろうと)

** 投稿日時:2024.04.26 10:25 ** [ 編集 ]
[ 34 ] ◆
** PC名:セバスチャン **

(右往左往する視線、落ち着かない様子で揺蕩う眼を追う姿には明らかな動揺が表れており。やはり聞くべきではなかった─。改めて自身の好奇心に対して深い溜息を吐きつつ、長い沈黙をどうにかやり過ごそうと指の回転はひたすらその速度を増していく。そのせいか合点がいった表情に気がつくことも、一人分座れるくらいのスペースを残して彼女が此方に詰め寄るのにも直前まで気が付かなかったのだ。)

「──んな、…ッ!!!」

(ベッドのスプリングが軋んで僅かに自身の座っている位置が歪むのと同時、今までに盗み見たどの表情よりも柔らかな笑顔に心臓は跳ね上がり鈍色の瞳は大きく見開かれる。王立図書館にて覗き見た彼女の深層心理─、特に母親との確執について話す決意を固めた所だったのに、瞬く深紅は虚しくもそれらすら吹き飛ばしてしまう程だった。次の瞬間、限界まで縮んで一気に解き放たれたバネのように垂直に跳ね上がって立ち上がると、そのまま脱兎の勢いで寝室から飛び出す。まるで魔物から逃げ出すように幾つかの本の巨塔を薙ぎ倒しながら自室のドアを開くと、身を焦がすかと思う程の光に情けなく絶叫しながら懐の面布を被り直すだろう。何事かと振り向く数人の視線を他所に全速力で駆け出す黒尽くめは時折転げ回りながらも、脳裏に焼き付いて離れない笑顔を掻き消すように暫く疾走を続けたようだ。)

「あの老耄めがァア!!何が気に掛けろだ!!厄介な…、極めて厄介なモノを残しよってからにーーッ!!」


>退室


** 投稿日時:2024.04.30 21:44 ** [ 編集 ]
[ 35 ] ◆
** PC名:エンジュ・オルドゥース **

―――――。……チッ……また逃げた……。

(距離を縮め追求の言葉を発するよりも先に驚きの表情を浮かべたように見えた相手が勢い良く立ち上がり、寝室から飛び出していってしまい。何が起きたのか理解するまで僅かな間を要してからフルフル肩を震わせながら立ち上がって。悪態の言葉をポツリ呟き立ち上がり緩やかに歩み出すも、話の途中で逃走されてしまった怒りはあれど積まれた書物や部屋に備え付けられた家具等に当たり散らすことは行わず。床に崩れてしまった書物を元の位置に積み直した後、伝言を書き記したメモを机の上に残し部屋を後にしたであろう)

>退室

** 投稿日時:2024.05.03 11:08 ** [ 編集 ]

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